労働力不足解消をテーマに講演 「タイミー」の小川社長「企業が選ばれる時代に」

 下野新聞社の会員制組織「しもつけ21フォーラム」の6月例会が10日、宇都宮市内で開かれた。単発・短時間のアルバイト紹介サービス「タイミー」を提供するタイミー(東京都港区)社長の小川嶺(おがわりょう)氏(27)が「現代社会における労働力不足の解消」と題して講演した。

 同社は2018年にサービスを開始し、物流や飲食など幅広い業種の求人があり700万人の働き手が利用している。全国に7支社と宇都宮を含む6営業拠点を構え、今年5月には日光市と包括連携協定を結ぶなど、自治体との連携にも力を入れる。

 小川氏は人口減少が進む中、労働力確保が企業にとって死活問題になっており「企業が選ぶ時代から、選ばれる時代になっている」と説明。近年の傾向として、空き時間に働くスポットワーカーが増え「短時間」や「日払い」が働き方のトレンドになっていると指摘。「働き方が変化する中、企業は働き手に寄り添えるかが重要。そこに気付いた企業が勝ち残っていく」と述べた。

 県内企業の導入事例や日光市との協定にも触れ、「地域と膝をつき合わせて人手不足などの課題解決に向けて取り組みたい」と強調した。

 小川氏は東京都出身。立教大経営学部在学中に同社を起業した。