
下野新聞社の会員制組織「しもつけ21フォーラム」の5月例会が20日、宇都宮市内で開かれた。ウォルト・ディズニー・ジャパン(東京都港区)バイスプレジデントの小林信一(こばやししんいち)氏が「ディズニーのストーリーテリングを軸とした日本での戦略」と題して講演した。
親会社のウォルト・ディズニー・カンパニーは、1923年に米国でアニメスタジオとして創立。現在は映画、放送、テーマパークなど幅広い事業を世界中で展開する。
小林氏はディズニーの使命を「ハートのこもった特別な物語を通じて人と人がつながり、その経験の価値を高めること」と説明。さまざまなビジネスを通じて消費者と接することが好きになってもらう秘訣(ひけつ)だとし、「映画を見てキャラクターが好きになり、グッズが欲しくなり、さらに違う体験もしたくなるという循環をつくる」と説明した。
自身が担当する動画配信サービス「ディズニープラス」については、ディズニー作品以外にも同サービスでしか見られない良質な作品をそろえていると強調。「コンテンツには積極的に投資している。ディズニープラスにしかない体験を大切にし、会員数を伸ばしていきたい」と語った。
小林氏は大阪府出身。ディズニープラスや放送事業の指揮、統括を務める。