幸せに… 愛情惜しみなく

 

収納もできる大きな針箱のような飾り台
収納もできる大きな針箱のような飾り台

 3月3日は桃の節句。中国の上巳(じょうし)節が平安時代に伝わり、宮中で盛んだった「ひいな遊び」と結びついて流しびなやひな祭りに発展したとされています。女の子の健やかな成長と幸せを祈り、桃の花などと一緒に飾る「ひな人形」。老舗人形店にトレンドを聞きました。

人形専門店「鈴為」に聞くトレンド

 華やかでかわいらしいひな人形が並ぶ新春の店内。宇都宮市の人形専門店「鈴為」の鈴木雄一社長(55)は「最近は現代的なデザインの商品が主流で、今年は特に白の衣装や淡い色合いが人気」と話します。

白や淡い色合いの衣装がトレンド
白や淡い色合いの衣装がトレンド

 ひな人形に桜橘、ぼんぼりを飾る伝統的なスタイルから、部屋のインテリアに馴染むシンプルでモダンなひな飾りへと時代と共に人気のトレンドも変化。売れ筋は男女一対の「親王飾り」。幅65㌢前後のコンパクトなものが人気で、中心価格帯は15~20万円。

 オンラインでも販売していますが、「実際に見て購入したいという方がほとんど。何度か店に足を運んで、じっくり選ばれる方が多い」。立春を迎えたら飾り始める家庭が多く、購入は1月中がお薦めです。

 

〈鈴為  大曽店〉
宇都宮市大曽4の2の15
☎028・622・1818
午前10時~午後6時半
不定休 Ⓟあり