遺構は語る
戦後80年。戦争体験者の多くが鬼籍に入り、戦禍の記憶は薄れつつあるが、人知れず立つ碑やひっそりと残る跡が、あの大戦を後世につないでいる。県内各地の痕跡を随時紹介する。
=13日午後、宇都宮市大谷町、杉浦崇仁撮影
暗がりに潜む軍需の音
疎開工場「疾風」を生産
石段の先に、地下空間が広がる。ライトに照らされた石柱。幻想的な風景を、訪れる多くの人がスマホのカメラに収める。
宇都宮市の一大産業として興隆した大谷石の採石場跡の一つ「大谷資料館」(宇都宮市大谷町)。大正期から昭和末期まで採掘が行われたこの場所は、かつて軍需工場の一部でもあった。
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