
記憶の行方 語り継ぎの今 ①ピースうつのみや(上)
行き場失う「声なき声」
宇都宮市中心部にある6階建ての市中央生涯学習センター。その地下に、広さ6畳ほどの倉庫がある。戦後40年目に産声を上げた市民団体「ピースうつのみや」が、宇都宮空襲の惨禍を伝える資料を保管している。
7月下旬。夏空が広がる屋外とは対照的に真っ暗な廊下を、代表の田中一紀(たなかかずのり)さん(83)が勝手知った様子で進んで明かりをつけ、ドアを開けた。
「一つ一つに市民の思いがこもっているんです」

残り:約 1236文字/全文:1572文字
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報でとちぎの「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者・フルプランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く