
記憶の行方 語り継ぎの今 ③ピースうつのみや(下)
達成感と悔恨、期待も
4月27日午前、宇都宮市中央生涯学習センター会議室。ピースうつのみや定期総会の席上で、代表の田中一紀(たなかかずのり)さん(83)が言葉を絞り出した。
「継続は難しい。今回が最後の定期総会になる」
今夏で「活動停止」する方針を提案すると反対の声はなく、承認された。
会場に集まった会員の数はわずか14人。一時は約300人にも上ったことを考えればやむを得なかった。

団体の継承は10年ほど前から直面してきた課題。田中さんたちは次世代に引き継ごうと協力的な労働組合などに話を持ちかけてきたが、どこからも前向きな答えは得られなかった。
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