
子育て中のママやパパが優しいハーモニーを奏でる「ファミリーブラスバンド マムソウル」。2年ぶりのコンサートを来月に控え練習にも熱がこもります。団長の石井百合子さん(34)に演奏に込める思いや、音楽の楽しみ方などをお聞きしました。
元々、楽器経験はありましたが、結婚・出産を経験するごとに「もう楽器を手にすることはないかもしれない」と寂しさを感じていました。そのときにSNSで見つけたのがママさんブラスバンドのコミュニティーサイト。頑張っているママさんたちの姿に刺激を受けたのがきっかけです。
「マムソウル」は、言わば「母親魂」でしょうか。発足当初はママだけでしたが、今はパパや子どもたち皆で一緒に活動できることを夢みて、「ファミリーブラスバンド マムソウル」として活動しています。
結成当初は自分たちが楽しめればいいと思っていましたが、訪問演奏を重ねるうちに「人前で演奏すること」の難しさに直面しました。今でも聞いてくれる人たちを楽しませるように日々努力をしていますが、メンバーのレベルや練習頻度の溝を埋めることなど「指導」という面で苦労はあり、課題が残ります。また、演奏会当日にハプニングが起こることもしばしば。しかしピンチのときこそメンバーの団結力が一気に高まります。そうした壁を超えたときの達成感は毎回感激します。
そして、5周年ファミリーコンサート終演後にメンバーが私のためだけに用意してくれたサプライズ「ありがとう」の合唱は何よりも忘れられないエピソードの一つです。すてきなメンバーに巡り会えたことに感謝です。
【メモ】
マムソウル キッズコンサート
4月13日午後1時開場1時半開演、黒磯文化会館。入場無料。(入場制限がかかる場合があります。ご了承願います。)
【プロフィール】
石井百合子(いしい・ゆりこ)1980年那須塩原市生まれ、34歳。高校入学後に吹奏楽に魅了され、3年間クラリネットを担当。結婚・出産を経て2007年に「マムソウル」を結成。憧れのトランペットを独学で学び、団長としてメンバーのまとめ役と全体の指導も行う。2児の母。
♪「マムソウル」を結成しようと思ったきっかけ、バンド名の由来を教えて下さい。

「マムソウル」は、言わば「母親魂」でしょうか。発足当初はママだけでしたが、今はパパや子どもたち皆で一緒に活動できることを夢みて、「ファミリーブラスバンド マムソウル」として活動しています。
♫現在の活動を教えてください。
月に1、2回のペースで地元の幼稚園や保育園、小学校などから訪問演奏に呼んでいただいています。子どもたちは間近で生の演奏を聞く機会はあまりないと思うので、一回一回の演奏会を大切に、心に残る楽しい時間になるような思いで演奏します。♬ふだんの練習などで大変なことは。
現在、メンバーは全部で41人。月に6回、毎回3時間という限られた時間の中、仕事の都合、家庭の事情などでなかなか全員そろって練習ができません。ただ、「聞いて楽しい、見て楽しい演出」にしたいという思いは全員同じです。キラキラした目で子どもたちが演奏を楽しんでいる様子が伝わってくると私たちもうれしくなります。♪楽器を演奏する魅力や音楽の楽しさなどを教えてください。
うれしいとき、悲しいときどんな場面でも音楽は傍にあるものだと思います。自分たちが演奏することで子どもたちに音楽の素晴らしさを伝えていけることも魅力的に思います。♫結成から7年。団長としての苦労や思い出に残るエピソードはありますか。

そして、5周年ファミリーコンサート終演後にメンバーが私のためだけに用意してくれたサプライズ「ありがとう」の合唱は何よりも忘れられないエピソードの一つです。すてきなメンバーに巡り会えたことに感謝です。
♪4月に行われる2年ぶりのコンサート。意気込みなどを聞かせてください。
2年ぶりということもありメンバー全員がとても楽しみにしています。子どもたちには「かっこいい」と思ってもらえるような、ママたちに向けては「勇気付けられるような」そんな楽しい舞台になるような演奏を予定しています。♫今後の夢や目標を教えてください。
今まで通り訪問演奏などの活動を続けながら、3年後の10周年に向けて大きなコンサートを開きたいと考えています。この「マムソウル」のメンバーと少しでもいい演奏ができるように一緒に歩んでいきたいです。【メモ】
マムソウル キッズコンサート
4月13日午後1時開場1時半開演、黒磯文化会館。入場無料。(入場制限がかかる場合があります。ご了承願います。)
【プロフィール】
石井百合子(いしい・ゆりこ)1980年那須塩原市生まれ、34歳。高校入学後に吹奏楽に魅了され、3年間クラリネットを担当。結婚・出産を経て2007年に「マムソウル」を結成。憧れのトランペットを独学で学び、団長としてメンバーのまとめ役と全体の指導も行う。2児の母。