8月も今日で最後。立秋はとっくに過ぎていても、まだまだ暑い日が続きそうです。さて、アスポリポーターが日頃の取材などで仕入れた、とっておきの情報をもとに、おススメの旅を紹介するこのコーナーですが、今週は特別編として、秋の味覚に迫ってみました。少し早い〝小さな秋〟をお届けします。

5人のレポーターが、リンゴ狩り、ナシ狩り、ブドウ狩り、クリの収穫、サツマイモの収穫と5つのプチ旅を紹介。それぞれが、自らの担当エリアにある観光農園などを訪ねました。生育状況や、収穫できる期間など、参考になる情報がたくさんです。
もちろん、ここに挙げた農園やフルーツパーク以外にも、たくさんの場所があります。秋の味覚、待ち遠しい限りですね。
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栃木
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いわふねフルーツパーク
■栃木市岩舟町下津原1585
■0282・55・5008
■午前8時半~午後5時
■フルーツ狩りは午前10時、11時、午後1時、2時、3時の各30分
■月曜休(祝日は営業)
三毳山のふもと、とちぎ花センター向かいにある同園で、果樹担当の小倉悌司さんに、ブドウ狩りについて伺うと「今が旬、露地栽培の巨峰を摘み取って、お持ち帰りできます。今年は色づきも良く、果汁たっぷり、甘くておいしい巨峰が楽しめます」と教えてくれました。担当者が摘み取り方やお勧めの食べ方などを説明し、試食用の巨峰も用意しています。
1kg以内摘み取り(試食付き)1400円。試食のみ(同伴者限定)400円。要予約。9月下旬まで(ブドウの状況による)。
ナシ狩りも11月中旬まで楽しめます(時期によって品種は異なる)。(S)
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佐野
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川村果樹園
■佐野市上羽田289の1
■0283・21・3011
■午前9時~午後6時
■シーズン中無休
佐野の名産品として知られる「ナシ」と「モモ」の直売所22店が軒を連ねるフルーツライン沿い。
「暑さのおかげで今年は糖度の高いナシができました」と、話す川村邦彦さん(37)。味の良さで人気の高い品種「幸水」「豊水」「あきづき」「にっこり」を中心に栽培しています。
ナシ狩りの期間は9月末まで。買い上げ料は1㌕600円。試食もたっぷり用意されています。
直売所の営業は11月中旬までで9月はリンゴ、10月はカキやキウイも販売します。(H)
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大田原
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ポッポ農園
■大田原市片田1198の2
■0287・54・4368
■午前9時~午後5時
■9月は火曜休、10月は無休
■Pあり
清流・那珂川沿い、サツマイモ栽培に適した砂地の中で育つポッポ農園のおイモは「甘くておいしい」と評判も上々。毎年この時期を楽しみにしている方も多く、去年も完売になりました。
今年も紅あずまをメーンに約8000株が畑の中でスクスク生育中。「甘味が強くなるのは9月下旬から10月中旬にかけて。ふかしただけや、天ぷらがおすすめ」と組合長の斉藤一美さん(73)。
イモ掘り体験は9月1日~10月末日まで(予約不要)。1株120円。また、農園内には、日本一長い1周1200mのミニSLやゴーカートなどでも遊ぶことができます。(T)
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那須烏山
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ポッポ農園
■那須烏山市中山1507
■0287・84・2269
■午前8時~午後5時ごろまで
のどかな里山の一角、約5㌶の斜面に2000本のクリを栽培。主に「丹沢」「国見」「利平」「ぽろたん」「銀寄」を栽培しており、9月10日から10月10日まで、丹沢から順に旬を迎える品種のクリ拾いが楽しめます。
斜面での栽培はきつい作業ですが「その分水はけが良いので、ほくほくしたクリになる。今年は日をたっぷり浴びて甘みが増すね」と髙森耕一さん(74)、通代さん(70)夫妻は笑顔を見せます。
入園料・個人は無料、団体は中学生以上300円。クリ1kg当たり500円(利平とぽろたんは600円)。(K)
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宇都宮
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半田りんご園
■宇都宮市石那田町1576
■(場所は電話で確認を)
■028・669・2448(ファクス兼、直売所)
■午前9時~午後5時
日光連山から吹き下ろす風が半蔵山に当たり、冷気の吹き溜まりとなる地域で、「パリッと締まりのいいリンゴができるんですよ」と半田俊江さん(50)。戦後間もなく栽培を始め、樹齢70年になる木も残ります。
収穫期間は9月下旬から12月中旬まで。品種は20種以上。品種別の食べ比べも楽しめます。紅玉は10月上旬から。黄色い皮の名月は10月下旬から。一番人気のふじは11月上旬から。予約は電話かファクスで。入園料は無料。1kg500円。直売所を併設、10月以降から12月上旬までがお勧めです。(N)