5月に入り気温も上昇、ビールがおいしい季節になってきました。近年、ビールファンの間で人気が高まっているのがクラフトビール。県内にも原料からこだわり、多彩な味わいを生み出しているブルワリー(ビール醸造所)がたくさんあります。今回は、アスポ編集室のビール愛好家らが厳選した6カ所を紹介。とっておきの一杯を見つけてください。

 

 

麦とホップと思いに乾杯

 

那須高原ビール 那須

豊かな地で 健康に配慮 

左から「愛」「ヴァイツェン」「イングリッシュエール」「スコティッシュエール」「スタウト」
 

那須高原にたたずむ醸造所兼レストラン。古くなるほどおいしくなるという長期熟成ビール「ナインテイルドフォックス」や、とちおとめを種ごと使った季節限定の「いちごエール」など個性豊かな商品を20種類以上製造しています。

 

「おいしく健康にいいビールを作りたい」と小山田孝司代表(69)。商品は全て完全無ろ過で、酵母の中にビタミンやミネラルなど栄養を含んだ「フレッシュなビール」にこだわっています。

 

レストランでは、天皇、皇后両陛下の長女愛子さまの誕生を記念して造られた「愛」など定番5種の「飲み比べセット」(1100円)が味わえます。

木々に囲まれた那須高原ビールのレストランからは醸造の様子を眺めることができます

那須町高久甲3986、☎0287・62・8958、午前10時半(レストランは同11時)~午後7時、水曜休、駐車場有り

 

うしとらブルワリー 下野

容器持ち込み量り売りも 

 

2014年にオープン。自由と快楽の追求をテーマに、日々真剣にふざけながらビールを醸造しています。最大の特徴は、定番商品を持たず、ホップの香りが効いたIPAなどの個性豊かなラインアップ。「三十苦」などネーミングでも楽しませてくれます。

店は、土・日曜のみ営業。テイクアウトできる量り売りには、出来たての味を求めて次々と客が足を運びます。「毎週来てくれるファンも多く、支えられています」と話す醸造担当の佐藤玲央さん(44)。炭酸飲料対応のペットボトルやグラウラー持ち込みで500㍉㍑750円、1㍑1500円。缶の商品は現在、品薄とのこと。

土・日曜限定、好評のテイクアウト販売㊨。グラスは「禁酒破りのダブルIPA」(アルコール9%)。ホップの苦みやフルーティーなフレーバーを堪能して

下野市笹原142の3、☎0285・39・7300、午前11時~午後3時(土・日曜のみ)、駐車場3台

 

808(やおや)ブルワリー 小山

麦の特産地で初の醸造 

小山市産の農作物を使った地ビール

県南初のクラフトビール醸造所。国内有数のビール麦の産地である小山市に昨年、誕生しました。

小山産の農産物を使用し、規格外の原料を生かしたビール造りも注目されています。

定番商品は、赤(大麦)・青(ハトムギ)・黄(ふゆみずたんぼ米)ラベルの3種類(360㍉㍑、各438円)。毎月1種類、数量限定のビールも登場。今月は「わたらせコウノトリエール」(360㍉㍑、500円)。いずれも個性的でフルーティーな味わいが楽しめます。

中央町3丁目のまちの駅「思季彩館」で販売。醸造所では毎週土曜午前10時~午後3時、量り売りを実施。

醸造責任者の小野崎広明さん
 
大きなタンクが並ぶ醸造所。見学は予約制でできます

小山市東野田2119の2、☎︎なし、土曜のみ営業(午前10時~午後3時、開催はフェイスブックで確認を)、駐車場有り

 

栃木マイクロブルワリー 宇都宮

アイデア募集  限定の味

「ここでしか飲めないグラス生ビール3種類を用意しています」と話す横須賀さん

代表の横須賀貞夫さん(55)が「ビールの世界を面白くしたい」と2008年に開業。わずか23平方㍍ほどの小さな醸造スペースで、ハバネロ、ニラなど予想外の材料を使ったビールを製造しています。

毎月替わるビールはアイデアをお客さんから募集。そのため二度と同じものはなく、ここでしか味わえない限定生ビールを提供しています。「その時々の味わいを楽しんでほしい」と横須賀さん。

旬の食材を使った「季節限定瓶ビール(3種類)」(各330㍉㍑、550円)や、県産の果物をぜいたくに使用し、6カ月以上熟成させた「とちのめぐみプレミアム」(750㍉㍑、4180円)も。

季節限定瓶ビール。左から「ライトエール」「ダークエール」「フルーツエール」

宇都宮市東塙田1の5の12、☎028・622・1314、午前11時~午後9時、月~水曜休、駐車場有り

 

murmur“biiru”stand(マァマー・ビールスタンド) 日光

定番なく〝いつでも新種〟

その時お薦めのオリジナルビールを!

「今まで知らなかったビールの世界がある」と、ベルギービールとの出合いをきっかけにビール造りへの道を歩んできたオーナーでブルワーの須藤克支さん(49)が2018年6月にオープン。醸造から接客までを一人でこなしています。

立ち飲みスタイルの店の奥の醸造所で造られたばかりのクラフトビールが最大6種類。定番を持たず、訪れるたびに新しくて個性的な味わいが楽しめます。「いろいろな意味を込めた」という店名やユニークなネーミングの商品から話が弾むことも。

国際的観光地にあり「外国人からおじいちゃん、おばあちゃんまでいろんな人たちが来る。誰が飲んでも飲みやすいビールを」と須藤さんは話します。持ち帰り(ペットボトル)もOK!

「気軽に楽しんでほしい」と話すオーナー兼ブルワーの須藤克支さん

日光市上鉢石町1013、☎なし(詳しくはフェイスブックまたはグーグルマップで)、午前11時~午後5時半(変動あり)水・木曜休、駐車場なし

 

ろまんちっく村ブルワリー 宇都宮

地域とつながり大切に

「黄ぶなIPA」や「黄ぶなセゾン」「麦次郎」などの商品

「道の駅うつのみやろまんちっく村」内にあるブルワリー。二条大麦(ビール麦)の県内主要産地である宇都宮産の麦芽を使用。地産地消を推進したビール造りをしています。

大きなタンクが並ぶ醸造所。見学は予約制でできます

宇都宮餃子会と共同開発した「餃子浪漫」(550円)や「麦太郎」(550円)、「律之助物語~麦秋~」(560円)など、地域とのつながりを大切に常時約10種類のビールを醸造。まもなく新作も発売されます。予約制で見学も可能。「栃木県は〝麦どころ〟。ビールを通して栃木の産物を広めていきたい」と所長の山下創さんは話します。

 

宇都宮市新里町丙254、☎028・665・8800、ブルワリーの営業時間は要確認。総合案内所は午前9時~午後5時(土・日曜は午後6時まで)、第二火曜休、駐車場有り