子どもの発熱の原因として最も多いのが感染症です。病原体の感染に対して白血球などから発熱物質を出してからだを守ろうとします。特に幼児ではその働きが活発になるため熱を出しやすくなります。大人と違って、子どもは軽症な風邪でも高熱を出しますので、熱が高いから重症というわけではありません。
感染症のうちでも、風邪といわれるウイルス感染症が多くを占めます。ほとんどの場合、数日以内に熱は下がって自然に治っていきます。抗生剤は細菌感染にしか効きませんので、熱が出たからといって、必ずしも抗生剤が必要ではありません。しかし、5日から1週間を超える発熱の場合には、ウイルス感染症ではないこともありますので、医療機関でよく診てもらいましょう。
