気になる話題をアンケートで掘り下げる「子育てリサーチ」。入学・進級シーズンを控える今月は、学童保育について無料通信アプリLINEの「はぐくもっと」登録者らに聞いた。放課後に安心して過ごせる場として、学童保育を利用する人が増えていることがうかがえた。

 アンケートは1月中旬に実施し、20~50代の男女61人が回答。学童保育の利用状況について「利用している(利用していた)」が52%、「これから利用する予定」が16%となり、およそ3分の2が学童保育を利用したり検討していたりすることが分かった。

 

 利用中と答えた人にどのような施設か聞くと、公設が48%、子どもが通っていた保育園・幼稚園の施設が25%、民営が16%だった。中には複数の施設を併用する人や、放課後デイサービスに通わせる人もいた。

 公設を選んだ人は学校への近さや料金が安価といった利便性、保育園・幼稚園施設の利用者は慣れ親しんでいる安心感や習い事や送迎などのサービスを重視する傾向があった。利用する保護者からは職員の負担や友人関係のトラブル、事故などを心配する声が多かった。

 何年生まで利用するかについては6年生が12人、3、4年生が各6人となり、中学年か小学校卒業までかで分かれた。学童保育をやめた理由は担当者から卒業を促されたケースや、子どもの意向を尊重した家庭が多いようだ。

 これから利用を予定している人は、子どもが通っている保育園・幼稚園が運営する施設が人気だった。一方で「希望の施設に入れるのか不安」「サービスや価格に差があり、どんな基準で選べば良いか分からない」といった不安の声が寄せられた。

◇コメント集

 0歳からお世話になっている保育園の学童クラブなので、先生やお友達とも慣れ親しんでいて、日中は体を使った遊びや運動がメインの施設ですが、子どもが生き生きと生活してくれているので感謝しています。(壬生町、40代女性

 子どもたちが楽しく通っているし、先生方も親身なので安心してお預けしています。(宇都宮市、50代女性

 小学生の上の子がいる保護者の間でサービスや雰囲気、価格などさまざまな情報が飛び交い、圧倒される。学童にも“保活”が必要なように感じるが、進め方や選び方が分からない。(宇都宮市、30代女性

 英語が学べる民間学童保育に預けたかったが、わが子の通う学校は眼中になかったようで残念だった。(宇都宮市、40代女性

 子どもが帰ってくる時間には家にいたいので、それに合った仕事をしています。自分の子なのだから、仕事より自分でみるべきと思ってしまいます。(佐野市、40代女性

 私の子供は特別支援学級生だったので、最初はお断りを受けました。夫は単身赴任中で仕事を辞めるわけにはいかないと何度も相談した結果、お試し期間を作っていただいて小学2年生から正式加入できました。(宇都宮市、40代女性

 希望の学童に入ることができず、平日は仕事を短時間にしたり、長期休みは民間学童は料金が高くパート代の大半が学童の支払いに消えると聞く。うちは双子なので、入園時期に合わせてパートの仕事を辞めて家にいるか、正社員での転職を考えざるを得ない。(大田原市、30代女性

 専業主婦の家庭でも、子供が小学生の間は単発の利用をさせてほしい。(下野市、40代女性

 先生1人が担当する子供の人数が多く負担が大きそう。(下野市、30代女性

 フルタイム、シングルなのに入れなくて、行政の仕組みは冷たいなと思った。(高根沢町、30代女性

 保育園と違って先生が少ないようなので事故やお友達同士のトラブルが心配。(宇都宮市、20代女性

 職場が祝日関係なしの月曜日から金曜日までなので、祝日も学童に行けたらなと思っています。(鹿沼市、40代女性

 地域によって入りにくいところもあり、保育園を増やすのと同時に学童保育の充実化を願うばかりです。(下野市、40代女性

 友達関係が心配なため幼稚園学童へ入れます。入学前に子どもたち同士も交流を持てる場があるとうれしいなと感じました。(下野市、40代女性

 職員の当たり外れがありすぎる。(栃木市、40代女性

 仕事の終わりが遅くなるので、利用できるのがすごくありがたい。ただ、遊びの時間が多く宿題が終わってないことがよくあり、結局帰宅してから遅い時間に宿題をすることが多い。(宇都宮市、30代女性

 いじめがあると聞いたので利用していません。(芳賀町、50代女性