育児や家事に仕事と、慌ただしい日々を夏の暑さが襲い、疲れを感じている人も少なくないのでは。気になる話題をアンケートで掘り下げる「子育てリサーチ」では、大人の息抜きについて、無料通信アプリ「LINE」登録者らに聞いた。過半数が息抜きできていると答え、無理をしない心がけや、隙間時間をうまく使う様子がうかがえた。趣味や疲労回復など、自分ための時間を求める声も寄せられた。
アンケートは8月上旬に実施し、子育て中や経験した人ら20~50代の45人が回答した。

日常生活で、息抜きができているという人は25人(56%)。できていない人は20人(44%)だった。
そのうち、できない要因(複数回答可)として最も多かったのは、「子どもに手がかかる」「育児と家事に追われている」で15人。学校行事や習い事の送迎など子どもの用事が多い、仕事が忙しい人が各5人、パートナーや親ら身近な人の協力が得にくい人が4人だった。

数時間、自由な時間があれば何をするか、もしくは何をしたいか(複数回答可)尋ねると「自分のための買い物」が最多の29人。マッサージを受けるなど疲労回復(23人)、趣味に費やす(17人)、ひとりで外食する(15人)と続き、一人の時間を楽しもうとする傾向が見られた。

自由記述では、息抜きするため、早朝や子どもが園にいる時を活用するほか、ほどほどに手を抜く、パートナーとの協力によって家事や育児の負担軽減を図るといった工夫がうかがえた。通勤中に読書する、自宅でお茶する時間を設けるなど、暮らしの中でささいな楽しみをつくって乗り切っている人もいた。
一方、自分の時間を確保するため子どもの預け先がほしい、娯楽のために子どもの面倒を頼むのは気が引けてできないという意見があった。
1日することの順位をつける。できる時にできるだけのことをする。無理しない。疲れたら休む。「◯◯しなければ」の思考から「ここまでやった」の思考にチェンジする。
◇コメント集
1日することの順位をつける。できる時にできるだけのことをする。無理しない。疲れたら休む。「◯◯しなければ」の思考から「ここまでやった」の思考にチェンジする。(県外、40代)
夜、子どもを寝かしつけていると一緒に寝てしまうことが多いので、朝早起きして自分の時間を確保するようにしています。(栃木市、30代)
仕事からの帰宅途中、コンビニのコーヒーを飲むこと!(宇都宮市、30代)
料理や家事を時短し、休むことも身体メンテナンスのために必要なお仕事として捉え、あえて先に時間をつくってしまう。(宇都宮市、40代)
手抜きをする。家事、仕事、息抜きをするにはどこかで息抜きをしないと時間はつくれないですよね。(日光市、40代)
休日は家族時間も楽しみつつ、夫と交代で子どもを見て、お互いに1人の時間を取れるようにしている。(県外、30代)
シングルなのですが、実家が協力的なので美容室や必要な買い物などの時は子どもをお願いしています。しかし息抜きのための娯楽がなかなかしづらく…。(下野市、30代)
いろいろな紅茶を買っておいて、子どもが起きる前にゆっくり飲んでいます。(大田原市、40代)
家族はもちろん大切ですが、あえて離れる時間もつくっています。例えば午後、16時までは自由時間ね! という感じで声かけをしています。(さくら市、40代)
疲れの限界がきたら、ためないで夫に言う。(鹿沼市、40代)
スキルアップのため、子どもが寝て家事が終わったら資格試験の勉強をする。子育て後のキャリアアップにもつながるので前向きに取り組め、自分の中では息抜きになっています。(栃木市、30代)
自分時間のために子どもの預け先がほしい。保育園の書面上は、親のリフレッシュのために預けることができるはずだが、親や祖父母の仕事のスケジュールを提出させ、仕事以外では絶対に預からないという圧があるため無理。(大田原市、30代)
察してほしい、と思わないで、夫であれ子どもであれハッキリと伝える。(佐野市、40代)