2023年の干支は、「卯(う)」。長引く新型コロナウイルス禍で、社会の停滞感や自粛ムードが続きますが、「元気に跳びはねるウサギのように、明るく元気な一年になってほしい」。そんな願いを込めて、新春を飾る今回はウサギ尽くし。和菓子や縁起物など、眺めているだけで笑顔になれる話題を集めました。

目次

  1. ウサギの練り切り
  2. ウサギの御朱印
  3. 良い縁うさぎ
  4. うさんぽ広場
  5. 那須どうぶつ王国の長谷川さんに聞く
  6. うさぎ最中
  7. うさチー&うさ食パン
  8. ウサギの布製品

ウサギの練り切り

御菓子司 紅谷三宅 ▪真岡

かわいらしさに見とれてしまうウサギの練り切り。
新年を華やかに彩ります

今にも動き出しそうなかわいらしい動物の練り切り。伝統的な手法で1個ずつ心を込めて作っています。

代表の三宅正晃さん(31)。
「外側の薯蕷を味わってほしい」と話します

山芋が含まれている薯蕷(じょうよ)練り切りはなめらかな口当たりで後味すっきり。中身のこしあんは上品な甘さ。あんこの風味がぎゅっと濃縮された極上の味わいです。特に、動物をモチーフにした商品はインスタグラムなどでも話題に。

SNSでも話題の人気和菓子店です

今年の干支、ウサギの練り切り(1個540~600円前後)は正月の時季限定。注文は電話予約がお薦めです。

真岡市並木町2の20の15
☎0285・83・3513
午前9時半~午後6時半
㊡水・木曜(その他不定休あり)
Ⓟ同住所2の22の10へ

ウサギの御朱印

法雲寺 ▪佐野

愛らしいウサギの御朱印が人気

くりくりした目でちょこんと座る、愛らしいウサギの御朱印が人気。住職の鷲見一道さん(83)が一枚一枚、丁寧に仕上げています。   

「人生で大切なのは、そこはかとないユーモア」
と話す住職。
御朱印を待つ間の対話も楽しい

「ぴょんと飛躍してほしいという、願いも込めて書いている」と話す鷲見さん。禅の教えを分かりやすく表現した禅書画家としても知られています。ウサギの横に添えられた「瑠光(るこう)」は、寺の本尊「薬師瑠璃光如来」から。御朱印料(1000円)。

住職不在の場合は、書き置きの対応もあり

佐野市寺中町2339
☎︎0283・22・5971

良い縁うさぎ

日光二荒山神社 ▪日光

新しいシンボルとして鎮座する「良い縁うさぎ」像

神社の新たなシンボルとして、昨年秋に誕生。拝殿前で参拝客を見守っています。

像は、古事記に登場する「因幡の白兎(うさぎ)」がモチーフ。同神社に祭られている大国主命(おおくにぬしのみこと)に助けられた後、八上姫との結婚を予言したと伝えられ、縁を結ぶウサギと言われるように。

境内には大国主命を見つめる「良縁の白うさぎ」も

手には幸運をもたらす聖なる石「ラピスラズリ」。新年早々、良縁を届けてくれるかも。

日光市山内2307
☎︎0288・54・0535
参拝は24時間可。有料拝観は午前9時半~午後3時半(3月末まで)
Ⓟ市営駐車場(有料)

うさんぽ広場

南ケ丘牧場 ▪那須

親子やカップルに人気のうさんぽ広場

ウサギにハーネスを付けて散歩する「うさんぽ」。広場ではモフモフでキュートなウサギと触れ合えます。

広場内では自由に動き回れます

「ミニウサギ」と呼ばれる一般的なウサギを50羽以上飼育。広場に出た途端元気に駆け回ったり、木の下でじっとたたずんでいたり、個性豊かなウサギの姿を楽しめます。ウサギの指名はできないので、一期一会の「うさんぽ」を楽しんで。

1羽15分500円(5人まで可)

那須町湯本579
☎︎0287・76・2150
午前9時~午後4時半(2月28日まで冬季営業時間)
※うさんぽ広場は午後4時最終受け付け
㊡なし Ⓟあり

那須どうぶつ王国の長谷川さんに聞く

見てみてウサギ

同施設うさぎ担当の長谷川さん

ウサギのミニ知識を、那須どうぶつ王国飼育員うさぎ担当の長谷川万優さん(26)に聞きました。

●種類は?

ウサギの種類は数多く、一般的になじみがある「ミニウサギ」や、「ピーターラビット」のモデルになった「ネザーランドドワーフ」、垂れ耳の「ロップイヤー」など、さまざまな品種のウサギが存在します。

●鼻と耳を観察

ウサギと言えば、優れた嗅覚。鼻をヒクヒクさせて、周囲のにおいを鼻で感じ取っています。ヒクヒク頻度が低いほどリラックスした状態。鼻を見ればウサギの機嫌も分かります。聴覚も敏感で耳をピンと立てるしぐさもよく見られます。

●お手入れ大変! アンゴラウサギ

毛が長くてフワフワの「アンゴラウサギ」

同施設では、一見ウサギには見えない長い毛に覆われた「アンゴラウサギ」を飼育。フワフワの長い毛はまるで綿あめを触っているかのよう。一度触ると忘れられない触り心地です。一方、飼育には苦労もあり、毛が長いが故に、皮膚病になりやすく手入れが大変。一日に何回もブラッシングをしています。

写真を撮ろう!

「アンゴラウサギ」を膝に乗せ、干支にちなんだ記念撮影も人気です。9日まで。200円。

那須町大島1042の1
☎︎0287・77・1110
午前10時~午後4時
うさぎの触れ合いは午前10時~同11時と、午後1時半~同3時半の2回(3月17日まで)
㊡ホームページで確認 Ⓟあり(冬季は無料)
要入場料

うさぎ最中

果子うさぎや ▪佐野

今にも跳びはねそう!? 愛らしい「うさぎ最中」

「果物など季節の素材も使用したお菓子作りを大切にしたい」と、店主の吉田春樹さん、美佳さん夫妻が一つ一つ丹精する和菓子。屋号でもあるウサギの形をした「うさぎ最中」(130円)は、幅広い年代に人気です。

店主夫妻のセンスが感じられる店内

愛らしい手のひらサイズの最中は、香ばしい皮の中に北海道産小豆で作るサッパリした粒あんが入っています。来店の際は、できるだけ連絡を。

お月さまとウサギの看板が目印の外観

佐野市田沼町77の7
☎0283・85・9010
午前9時~午後6時
㊡水曜 Ⓟあり

うさチー&うさ食パン

とろろとぱん ▪宇都宮

眺めても食べても笑顔になれる「うさチー」

住宅街にあるクロワッサンをはじめとしたパン店。ウサギをモチーフにしたチーズケーキ「うさチー」(86円)が人気です。

うさ食パン 

県産の小麦粉や牛乳を使用した「うさ食パン」(421円)もキュート。「店名の由来となったペットの〝ろろ〟と共に飛躍する一年にしたいです」と代表の土岐俊彰さん(35)。

定番のパン約8種と季節のパン4~5種が並ぶ
ショーケース

16日までの限定販売の「ガレット・デ・ロア」(1620円)は3日前までに要予約。予約時に「ウサギ」と伝えるとウサギの柄が入ります。

宇都宮市西2の2の29
☎028・341・8923
午前8時~午後6時
※なくなり次第終了
㊡月曜、祝日
Ⓟ1台

ウサギの布製品

うさぎカンパニー ▪日光

都子さんが製作したウサギの人形
(1体6600円、写真は一例)

小さな店の中に並ぶのは、ウサギをモチーフにしたオリジナル商品の数々。東京から霧降高原に移住したウサギ好きのオーナー佐藤謙次郎さん、都子さん夫妻が36年前にオープンしました。

かばん職人だった腕を生かし、
商品を手作りしている謙次郎さん
 
小物や人形、ソーイングセット(1430円)など
ウサギをモチーフにしたオリジナル商品

小物ポーチやちび袋、バッグ、人形など、布製品をメインに分業制で製作しています。商品はすべて一点もの。作り手のセンスが光る商品は、県内外のファンや幅広い年代に愛されています。

霧降高原にある小さなお店

日光市所野霧降1541の573
☎0288・53・0420
午前10時~午後5時
※1・2月は土・日曜のみ営業
㊡火~木曜 Ⓟなし