健やかにあれ 

    幸あれ…

 3月3日は桃の節句。ひな人形は、平安時代に「人形(ひとがた)」を川に流し、厄をはらっていたことなどが由来とされています。お供えする品々も、邪気をはらう「桃の花」や長寿などの願いを3色に込めた「ひし餅」、良縁を願う「はまぐり」など、女の子の健やかな成長と幸せを願うものばかり。老舗人形店にひな人形のトレンドを教えてもらいました。

 

         木目調の屏風や飾り台で、全体的にシンプルな印象のひな人形が人気
         木目調の屏風や飾り台で、全体的にシンプルな印象のひな人形が人気

 

 

    人形の老舗「鈴為」に聞くトレンド

 江戸時代の元禄6(1693)年に創業した宇都宮市の人形店「鈴為」。鈴木雄一社長(54)はひな人形の流行について「親王飾りや三段飾りが主流」と話します。

 顔立ちは、ふっくら丸く優しい表情から、現代風の面長ですっきりとしたものまでバリエーションが豊富。屏風や収納できる飾り台などは、木目調が人気で、部屋の印象に合わせて全体的にシンプルな商品が好まれています。

 

 

 価格の中心は15~20万円。オンラインでも販売していますが、「親子や3世代で店に足を運び、じっくり選ばれる方が多いですね」。立春を迎えたら飾り始める家庭が多いので、購入は1月中がお薦めとのことです。

 

宇都宮市大曽4の2の15

☎028・622・1818 

午前10時~午後6時半

不定休 Ⓟあり