2月22日は、「ニャンニャンニャン」で「猫の日」です。「猫に小判」「猫の手も借りたい」、「猫も杓子(しゃくし)も」…と、猫にまつわることわざや慣用句はいっぱい。今回は、そんな昔も今も私たちにとって身近な猫たちをテーマにした本やグッズ、スポットなどを集めました。いろいろな角度からその魅力にゆる~く迫ります。

目次

  1. 長楽寺 那須
  2. 塩原図書館の久利生さんに聞くお薦め猫本
  3. 賀茂別雷神社 佐野
  4. アンジェル洋菓子店 鹿沼
  5. 「ここほれニャンニャン窯」の半澤淳子さん ▪益子
  6. 鹿沼の人気エリア根古屋路地
  7. 猫雑貨専門店 猫の手さき 宇都宮

長楽寺 那須

SNSで話題の〝寺猫〟たち
寺と人 縁結びに一役

淡々と食事を進める住職と、ご飯が食べたい猫たちの掛け合いにほっこり

のどかな雰囲気の寺境内に入ると、どこからともなく聞こえてくる「ニャー」という鳴き声。会員制交流サイト(SNS)などで人気の〝寺猫〟たちが出迎えてくれます。

住職の鈴木祥蔵さん(60)が猫を飼い始めたのは13年前。当時小学生だった長女が、学校に迷い込んだ生後約2カ月の「ミー子」を拾ってきたのがきっかけでした。やがて、ミー子に子どもが生まれたり、保護猫を引き取ったりして現在の7匹になりました。

人懐っこい寺猫たちに出合えます

寺に親しんでもらおうと、7年前にツイッターを開設。フォロワー数は伸び悩んでいましたが、猫たちに囲まれながら朝ごはんを食べる様子の動画や写真を公開したところ、「かわいい」と大きな話題に。動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネル登録者も13万人を超え、全国から参拝者が訪れるようになりました。

頼れるお母さん猫の「ミー子」

「私たち家族にとって、猫たちはいてくれるだけで幸せな存在。さらに人と福を呼び込んでくれています」。今日も、猫たちに囲まれて朝食を取る鈴木さん。その膝の上には不動のミー子が鎮座しています。

那須町寺子丙1404
☎︎0287・72・1089
参拝時間午前9時~午後4時
Ⓟあり
ホームページhttp://teraneko.jp/
参拝時は玄関に立ち寄りを

塩原図書館の久利生さんに聞くお薦め猫本

展示コーナー 28日まで
らしさ満載!ねこそぎ読んで

本の展示のほか写真展やねこみくじなどのイベントも

猫をテーマにした本の展示「猫の本、ねこそぎ!ニャー」が28日まで、那須塩原市塩原図書館で開催中。ネコ好きの図書館スタッフ久利生絵美さん(42)にお薦めの本を聞きました。

 

①「ノラネコの研究」
 伊澤雅子(文) 平出衛(絵)

著者は、ネコ科動物の生態を研究する学者。1匹のノラネコを夜中まで追いかけた丸1日の観察記録。     

②「大事なことはみーんな猫に教わった」
 スージー・ベッカー著 谷川俊太郎(訳)

ふてぶてしいけど、思わず心引かれてしまうネコなりのルールがユーモアたっぷりに描かれています。         

③「ネコおやぶん」
 岩合光昭著

貫禄十分、親分っぽいネコを集めた写真集。癒やされるだけじゃない、一癖あるきりっとしたネコの表情をぜひ楽しんで。          

他にも、工藤ノリコ作の「ノラネコぐんだん」と、県内出身の作家キューライス作の「あばれネコ」は、好き放題のネコがやみつきになる作品。本によっては貸出中の場合あり。      

同館スタッフの久利生さん。
手にしているのは子どもたちに大人気「ノラネコぐんだん」

塩原図書館       
那須塩原市関谷1266の4         
☎0287・48・7521         
午前9時半~午後7時(土・日曜は同6時まで) 
第1・3月曜休館

賀茂別雷神社 佐野

雷くんと神社猫の御朱印
2月は特別金文字で

毛利晴喜禰宜と神社猫の姫ちゃん

賀茂別雷(かもわけいかづち)神社のオリジナルキャラクター雷くんと神社のアイドルネコ「玉ちゃん」「姫ちゃん」の御朱印「雷くんと神社猫」(1000円)。通年で頒布していますが、2月は金文字の限定御朱印(1500円)が登場。また、玉ちゃん、姫ちゃんの挟み紙もどちらか1枚付きます。

2月限定、金文字の御朱印「雷くんと神社猫」と
「玉ちゃん」「姫ちゃん」の挟み紙

玉ちゃんは一日中境内をパトロール。姫ちゃんは毛利晴喜禰宜(48)と共に社務所で参拝者を迎えています。

佐野市多田町1506
☎0283・62・0641
午前9時~午後5時

アンジェル洋菓子店 鹿沼

〝福招き〟マドレーヌ

猫好きへの贈り物にもピッタリな肉球型マドレーヌ

地元の食材を使用した地域密着型の洋菓子店でかわいい焼き菓子を発見! 「ねこの手」(300円)は、プレーンとチョコレートの肉球型マドレーヌです。

 

約15年前に地元イベントの販売用に制作し、その後店頭で販売。肉球の再現にこだわり、自分用はもちろん、「福を招くように」とプレゼントにも人気です。売り切れの場合があるので電話で問い合わせを。

鹿沼市東町1の5の3の7
☎︎0289・62・8220
午前10時~午後7時
水曜休(祝日は変更あり)
Ⓟ16台

「ここほれニャンニャン窯」の半澤淳子さん ▪益子

愛らしく笑みこぼれる姿
発想は愛猫「ゆず」 

日々制作に励む半澤さん

益子町在住の陶芸家半澤淳子さん(65)の手によって〝一匹一匹〟生まれる益子焼の猫たち。体長約5㌢、手のひらサイズの愛らしくてユーモアいっぱいの作品が人気を呼び、国内外にファンが増えています。

ここほれニャンニャン窯の猫たち。
バックは「きつねダンス」を踊っています

モチーフのヒントをくれるのが、愛猫「ゆず」の存在。作品によって粘土を替え、焼いた後にアクリル絵の具で描いています。「笑って楽しんでもらいたい。そんな気持ちで『つくりたいもの』を作っていきたい」と半澤さん。作品は1320円から。茂木・もくれんで26日まで、小山・たから園現代工芸で3月4~12日に作品展。

「とら猫のおひなさま」と「とら猫と好きなもの」

(問)ホームページhttp://cocohorenyannyan.chu.jp/

鹿沼の人気エリア根古屋路地

撫でたら福来る?「猫大師」
ひそかなパワースポット

路地を見守る通称「根古屋ノ猫」こと「猫大師」

鹿沼市役所の近く。古民家カフェや雑貨店などが集まる人気の根古屋路地エリアにあるひそかなパワースポット。狭い路地の角に鎮座するのが、通称「根古屋ノ猫」と呼ばれる「猫大師」。案内板には「撫(な)でた者には福を招く出世の猫大師」とあります。

すぐそばにあるカフェ饗茶庵の風間教司(48)オーナーによると、祭られている「猫大師」は、「鹿沼の名匠」彫工の黒崎嘉門さんから奉納されたものだそう。彫刻屋台の豪壮、緻密な作風とは異なり、とても大らかな雰囲気。お堂の中をのぞくと、大きく見開かれた目に思わず吸い寄せられます。猫大師護符ステッカー(1枚110円)は饗茶庵で。

(問)同店☎0289・60・1610。

猫雑貨専門店 猫の手さき 宇都宮

毎月22日はイベントも

キッチンクロス(手前)、ハンドタオル(奥)
キーホルダー(右)はハート柄がかわいい

猫をモチーフにしたアクセサリー、キッチン用品、小物などの雑貨が並びます。普段使いやプレゼント用に「キッチンクロス」(400円)、「ハンドタオル」(550円)、「キーホルダー」(1100円)がお薦め。

毎月22日は「にゃんこの日」と題してくじ引きや福袋などの月替わりのイベントを開催。また28日まで4周年記念イベントで、お得なアクセサリー福袋販売なども。

宇都宮市日の出2の8の11
☎028・666・7861
午後1時~同6時(土・日曜、祝日は午前11時~午後5時)
月曜、第1・3・5日曜休
Ⓟ2台