今年の どれにしよう
アスポが選ぶ 夏休み「体験教室」ガイド

 あと1カ月ほどで、子どもたちお待ちかねの夏休み。さあ、今年の夏は何しよう? 今週号は、「子ども向け夏休み体験教室」特集。夜の昆虫観察や理科実験教室など、学びやワクワクが詰まった体験イベントを集めました。あっという間に満員や抽選必至の人気教室もあるので、興味を持ったら早めに応募を。

ライトトラップで観察。どんな昆虫に出会えるかな(提供写真)
ライトトラップで観察。どんな昆虫に出会えるかな(提供写真)

 

矢板 県民の森
夜の〝出会い〟楽しむ
夏休み夜の昆虫観察

 高原県有林内にあり、豊かな自然に親しみながら野生生物観察などを体験できるスポット。
 「夏休み夜の昆虫観察」は夜行性昆虫を観察します。オリエンテーション後、「ライトトラップ」で観察へ出発。クワガタやカブトムシ、カミキリムシなどに出会えます。観察した昆虫を図鑑で確認したり、スタッフと調べたりし理解を深めます。
 総務企画担当・技師の太田龍人さん(24)は、「さまざまな昆虫や野生生物が生息していますので一緒に観察しましょう」と呼び掛けます。野外活動に適した服装(長袖、長ズボン)、靴(サンダル不可)、レインウエア、虫対策の上参加を。また「チャレンジコーナー ネイチャークラフト」も夏休み期間毎日開催予定(予約不要)。

①「楽しみながら観察しましょう」と太田さん
①「楽しみながら観察しましょう」と太田さん
②チャレンジコーナー。自由クラフト。木の土台の上に森の素材を使って自由に工作しよう
③見て・聞いて・触れることができる体験型展示施設「森林展示館」
 
 

 

 

 

 

過去のイベントで作られてきたフォーミュラーカーやワゴン車、人間型ロボットASIMO。車はドアが開いたり、走らせることができるものも
過去のイベントで作られてきたフォーミュラーカーやワゴン車、人間型ロボットASIMO。車はドアが開いたり、走らせることができるものも

下野 国分寺図書館
キットを使って、気軽に
ホンダドリームハンズ ダンボールクラフト ミニバイクをつくろう!
 国分寺図書館で10年以上続けられている夏休み恒例のイベント。 Hondaオリジナルダンボールクラフトのキットを使用し、ことしはバイク(予定)を作ります。ハサミを使わず接着剤とクリップだけで組み立てることができるので、小学校低学年から気軽に楽しむことができます。子どもたちのサポートは、本田技研工業のボランティアスタッフが務めます。

図書館スタッフの本間さん(右)と関根さん
図書館スタッフの本間さん(右)と関根さん
 
 

 

 

 

 

 

 

昨年8月に行われた理系女子セミナーの様子。紙やすりで化石を磨く参加者(提供写真)
昨年8月に行われた理系女子セミナーの様子。紙やすりで化石を磨く参加者(提供写真)

佐野 市葛生化石館
化石から未来をみよう
夏休みの理系女子セミナー 化石館の知られざるバックヤード
 理系の進路を希望する子どもと保護者向けのセミナー。市葛生化石館の奥村よほ子学芸員(45)が、研究者になった道のりや化石の魅力ついて講話します。化石を観察する時に行う「石を磨く作業」の体験や普段は入ることができない化石館のバックヤード見学なども行われます。
 奥村学芸員は「化石を調べると当時の地球環境が分かり、さらに気候変動によって何が起きていたのかを知ることは、これから地球がどうなるかのヒントになる」と語り、「化石の研究は未来につながる分野だということを知って興味を持ってもらいたい」と参加を呼びかけます。

奥村よほ子学芸員。フズリナ化石。紙やすりで磨いたもの(右)。化石の構造が分かりやすくなっている
奥村よほ子学芸員。フズリナ化石。紙やすりで磨いたもの(右)。化石の構造が分かりやすくなっている
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

シモツケラボが開雲寺で開く「寺子屋サイエンス」。船の工作実験。どうしたら速く進むかな?(提供写真)
シモツケラボが開雲寺で開く「寺子屋サイエンス」。船の工作実験。どうしたら速く進むかな?(提供写真)

下野 開雲寺
実験で好奇心を刺激!
寺子屋サイエンス
水の上をスイスイ! 船の工作実験/空気砲サバゲーバトル
 ドキドキワクワクする楽しい実験を通して、好奇心に火をつけよう。下野市の会員制理科実験教室「シモツケラボ」が主宰する「寺子屋サイエンス」は、親子で一緒に学び、感動体験が得られると人気です。
 開催場所は、同市石橋の開雲寺。7月は「水の上をスイスイ! 船の工作実験」、8月は「空気砲サバゲーバトル」をテーマに開催します。ペットボトルなど身近な材料を使う工作は「家でも作れる」がコンセプト。代表理事の宮内恭兵さんは「工作をして遊ぶ中で、子どもたちの創意工夫が光ります」と話します。

シモツケラボ代表理事で講師の宮内さん
シモツケラボ代表理事で講師の宮内さん
ペットボトルを使って工作する船(左)と空気砲
ペットボトルを使って工作する船(左)と空気砲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わくわく体験・レッツゴー
どきどき体験・レッツゴー

おいしく楽しく
【宇 都 宮】
 ★Very Berry Summer~ブルーベリー摘んで食べて、夏休み工作も作っちゃおう 8月17日午前10時~正午、若竹の杜 若山農場。竹林を散策してブルーベリー摘みを楽しんだあと、休憩にはアイスクリームとドリンクでリフレッシュ! 竹の器付きです。また夏休みの工作として竹チャイムづくりにも挑戦。汚れてもよい服装で。48人または12組。大人2600円、子ども(3~15歳)3600円。(申)必要。受け付け中。(問)同農場☎028・665・1417、メールcontact.wakayamafarm@gmail.com

新鮮なブルーベリーを摘んで、竹チャイムづくりに挑戦!(提供写真)
新鮮なブルーベリーを摘んで、竹チャイムづくりに挑戦!(提供写真)

 

 

 

 

昆虫採集がんばる
【那 須 塩 原】
 ★那須野が原博物館 ①親子昆虫教室 7月20日午前9時、同21日午後1時半(2回シリーズ)。昆虫採集と昆虫コレクション作り。小学生以上の親子。15人(子どもの人数・抽選)。300円②夏休み科学教室 テーマ「生物と種」。7月26~28日午前9時半(3回シリーズ)。種とは何かを学ぶ。小学4~6年生。20人(抽選)。無料。(申)①6月24日まで②6月24日~7月8日。ホームページの申し込みフォームから。(問)同館☎0287・36・0949。

昨年の夏休み科学教室。遮光眼鏡を使って太陽を観察(提供写真)
昨年の夏休み科学教室。遮光眼鏡を使って太陽を観察(提供写真)

 

夜の動物を探して
【日 光】
 日光自然博物館ガイドツアー「夜間臨時バスで行く! 奥日光ナイトサファリ」 8月11日午後6時、赤沼自然情報センター集合。低公害バスに乗って、シカなどの動物観察と終点の千手ケ浜でのプチハイキング。夏休み初開催。風を通さない暖かい服装と歩きやすい靴。懐中電灯など持参。どなたでも(4歳未満も可)。30人。3000円(オンライン決済)、バスの運賃別途。(申)2日前の午後3時まで。ホームページ予約フォームから。(問)同博物館☎0288・55・0880。

シカなど動物たちとの出会いを楽しもう(提供写真。写真はイメージです)
シカなど動物たちとの出会いを楽しもう(提供写真。写真はイメージです)

 

 

 

 

ロボットを作ろう
【野 木】
 野木町立図書館 図書館工作教室 モーターで動くロボットをつくろう 7月21日午後1時半~3時半。読書のまちづくり応援団(松澤孝三代表)とひまわり真空管クラブ(石塚和則代表)の共催。講師は石塚さん。電気と磁石が力を作る仕組みを考えながら、動くロボットを作る。小学生以上対象(小学3年生までは保護者同伴)。参加費(材料費)500円。先着10人。(申)7月1日から。(問)石塚さん☎090・5444・5034。

石塚さんが試作を重ねて磁石と乾電池、コイルを組み合わせて作ったロボット㊧、
石塚さんが試作を重ねて磁石と乾電池、コイルを組み合わせて作ったロボット㊧、
工作教室は図書館のボランティア団体が毎年開催。松澤代表(左)と石塚代表(右)

 

 

 

〝アート〟になろう
【鹿 沼】
 ★市川上澄生美術館 「AOKIT」・「版画表現」考―青木世一展 関連ワークショップ みんなで変身!不思議な動物 8月3日午後1~5時、市文化活動交流館(同美術館に隣接)。講師は名画を立体化した作品「AOKIT」シリーズの制作で知られる青木世一さん。フランスの画家アンリ・ルソーの絵画を人が入れるほどの大きな立体作品で再現した「ジャングルBOX」。その中で絵に描かれた動物になりきるためのお面や衣装を制作し最後は名画のモチーフになりきり記念撮影を行う。小学生以下保護者同伴。先着32人。参加費(材料費)小学生以下200円、保護者300円。(申)7月6日午前9時から電話で。(問)同美術館☎0289・62・8272。

ジャングルBOXの中で〝不思議な動物〟になりきるワークショップのイメージ画
ジャングルBOXの中で〝不思議な動物〟になりきるワークショップのイメージ画


「AOKIT」・「版画表現」考―青木世一展は、6月26日~9月1日。午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。無料。月曜休(祝日開館、翌日休館)

川上澄生が「我が師父」と敬愛したアンリ・ルソーの作品を立体化した「AOKIT」
川上澄生が「我が師父」と敬愛したアンリ・ルソーの作品を立体化した「AOKIT」