暑い日が続きますね。食欲が落ち気味なこの時季、ひんやりグルメはいかがでしょう。今週から2週連続で、涼を味わうシリーズをお届けします。今回は「冷たい麺」。見た目にも涼しくつるりと冷たい喉越しに、夏の疲れが少し和らぎそうです。
喉越しつるり
夏の食欲応援

◆冷やし担々麺◆
孔華 宇都宮
自家製タレの風味抜群
季節限定、ランチメニューの「冷やし担々麺」(1450円)は、そびえ立つ白髪ネギが印象的な一品。独特のゴマの風味が際立つ自家製チーマージャン入りのタレが、たっぷりの具材と麺に合い食欲をそそります。1回取り切りの前菜ブッフェ、デザート2品付きで、おなかも心も満たされます。
ほかにも、インパクト抜群の「孔華の冷やし中華」(1750円)は、バンバンジーとジャージャー麺、しょうゆの3種類のタレの味が楽しめる人気メニュー(前日までに要予約)。両メニューとも9月ごろまで。また大きなエビを使った看板メニュー「エビチリ」「エビマヨ」もお薦め。
オーナーの栗原匠(しょう)さんは「ぜひ一度味わってください」と話します。

宇都宮市南一の沢1の28
キョウセイマンション1階
☎028・632・5453
午前11時半~午後2時半ラストオーダー(LO)、午後5時半~9時(LO)
水曜休 Ⓟ7台
◆大根そば◆
手打ちそば あらいや 佐野
食感、味わいそれぞれに

そばと千切り大根を合わせた佐野名物「大根そば」(968円)。シャキシャキした生の千切り大根のせ、ゆでた大根のせ、ゆでた大根を混ぜ込んだ3種類の大根そばが一度に楽しめます。
「大根そば」は明治時代から市内で親しまれてきた郷土料理。そばに大根を混ぜてかさを増し、腹を満たしていたとも伝わります。夏バテ気味でも冷たい大根そばなら食が進み、後味もさっぱり。
「いっぱい食べて満足感を味わってほしい」と話す店主の荒居通さん(72)。そばと丼もののボリューム満点のセットメニューも人気です。

佐野市大町2991
☎0283・22・0381
午前11時~午後3時、午後5~8時
火曜休 Ⓟ18台
◆紀州南高梅しそうどん◆
ぶつをのうどん 宇都宮
上品なだし さっぱり美味

うどん好きなら一度は訪れたい讃岐手打ちうどんの名店。冷たいうどんを透き通った白いだしで味わう「紀州南高梅しそうどん」(季節限定。780円)は見た目も涼しげ、暑さを忘れる一品です。
香川で製粉した小麦粉を使用し、12時間ねかせたうどんはこしの強さとシルクのような滑らかさ。つるつる~っとした喉越しも格別です。いりこだしで取ったかけだしは上品な風味。爽やかなシソの香りが広がって、蜂蜜漬けのほんのり甘く、さっぱりした梅がアクセントに。
讃岐うどんの本場で学んだ手打ちの味を大切に、オーナーの佐藤仁志さん(53)が心を込めて提供します。

宇都宮市松が峰2の9の3
TMビル1階
☎028・639・0477
午前11時半~午後2時半ラストオーダー(LO)、午後5~7時45分(LO) 水曜休 Ⓟなし
◆流しそうめん◆
大川戸ドライブイン 益子
すくう楽しみ 食すすむ

小豆島から仕入れ、大谷石蔵で3年寝かせたそうめんを楽しめる涼感たっぷりの「流しそうめん」(一人前660円)。流れる水は、御嶽山や雨巻山など周囲の山々からのひんやりと冷たい地下水を使っています。
お客たちから〝お母さん〟と親しまれている2代目の黒子美津子さん(72)は「そうめんは塩分や長さなどをオーダーしたうちのオリジナル」と話します。こだわりのそうめんは風味、喉越しの良さも格別です。
また、黒子さんが漬ける絶品キュウリの鉄砲漬けなどの「お新香盛り合わせ」(豆腐、自家製こんにゃく付き660円)や「沢がに唐揚げ」(550円。冬場除く)もお薦め。

益子町上大羽1236
☎0285・72・2770
午前11時~午後5時
不定休 Ⓟ30台
◆冷製トマトのカペリーニたこのマリネ添え◆
リストランテ ジャポネーゼ 佐野
爽やかなトマトソースで

涼しげなガラスの器に盛られたみずみずしいトマトが食欲をそそる「冷製トマトのカペリーニたこのマリネ添え」(1320円)。猛暑日になると注文が集中する人気メニューです。
トマトをワインビネガーやニンニク、タマネギであえた酸味の効いたソースに、氷水でしっかりと締めた極細パスタを絡めて仕上げています。タコのマスタードマリネを添えて、たんぱく質もしっかりとれる栄養も考えられた一皿です。
野菜は市内にある「あしたも農園」から直接仕入れています。前菜、サラダ、ドリンク付きの「イタリアンランチ」(1770円)で楽しむのがお薦めです。

佐野市北茂呂町5の17
☎0283・20・2511
午前11時半~午後2時ラストオーダー(LO)、午後6~8時(LO)、ドリンクは午後8時半(LO)※平日夜は要予約
不定休 Ⓟ30台
◆冷麺◆
焼肉 大昌園 日光
〝酸っぱ辛〟で夏を乗り切る

創業40年以上、メニューのほぼ全てが手作り。伝統の味を引き継ぎながら、ニーズに合わせたメニューも提供しています。和牛A5ランクを使用し、肉をおろし、キムチ、スープなど手間暇かけて作っています。
今の時季にピッタリな「冷麺」(1034円)は、牛のスープをベースに、ショウガといろいろな野菜などを煮込んだ、しょうゆのサッパリした味わい。麺はどんぐり粉を使用し、そばアレルギーの人も食べられます。「カルビ冷麺」「しそ冷麺」も人気。ランチはプラス352円で小鉢二つ、サラダ、ドリンクかデザートなどが付きます。オーナーの菅田宗三さん(43)さんは「暑い夏、冷麺を食べて乗り切ってください」と話します。

日光市今市本町20の16
☎0288・22・3529
午前11時半~午後2時ラストオーダー(LO)、午後5時~9時半(LO)
水曜休(祝日は除く)
Ⓟ24台
◆冷やし中華◆
中華 文珍楼 真岡
後引く味「ごまみそだれ」

オーソドックスなメニューから、〝いちごのまち真岡〟を盛り上げるイチゴのアレンジメニューまで楽しめる人気店。夏の定番「冷し中華」(自家製ごまみそ味、850円)は、味、ボリューム共にファンが多い一品です。他にごま塩味とごましょうゆ味があり、9月中旬までの提供。
冷たい麺の上には錦糸卵やハムがのり、こうじみそを使った自家製のごまみそだれがたっぷり。ほど良いこくと甘みが後を引き、レタスと一緒にさっぱりと味わえます。
マスターの白川文夫さん(70)は「さらに冷たさと刺激が欲しいなら、『削りいちご冷し中華』もあるよ」と笑顔で話します。

真岡市東郷612の1
☎0285・77・0889
午前11時半~午後2時、午後5時半~8時
火曜休 Ⓟ20台