
皆さん、お盆休みはリフレッシュできましたか? 今週のアスポは「ユニークな店名」特集です。街で見つけた気になる名前のお店。名前もさることながら、その由来が気になる…ということで、編集室メンバーが県内各地を調査してきました。あなたの街のあの店も、登場しているかも?!
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手打ちうどん ぐう手 小山
独語あいさつをアレンジ


JR小山駅のそばで30年、生花店を営んでいた服部光男さん(77)と晃子さん(67)夫妻。フラワーデザインの勉強を兼ねて若い頃からドイツやオランダをよく訪れていたことから、屋号は「グーテン・モルゲン」などドイツ語のあいさつでよく耳にする「グーテ」をアレンジ。「分かりやすいし、字形の曲がった感じがうどんみたいでしょ」と晃子さん。

現在の店は2011年にオープン。お薦めは「冷やしニルピカカレーうどん」(950円)。うどんは白と黒の2種類で黒は雑穀入り。カレーは10種類以上のスパイスを配合。雑穀や野菜は、光男さんが無農薬で育てたものを提供しています。
小山市東間々田1の6の13☎0285・45・6050
午前11時半~午後2時半ラストオーダー(うどんが売り切れ次第終了)
月~水曜休 Ⓟ7台
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青竹手打ちらーめん 俺の夢 佐野
夢に向かい、真っすぐ

「飲食店をやるのが夢だった」と話す店主の谷秀明さん(65)。屋号はその思いをストレートに表現しています。元板前で、その後タンクローリーの運転手に転身しましたが、5年前に長年の夢をかなえようと、反対する妻の智子さん(44)を説得し群馬県館林市に店を構え、2年後に地元佐野に移転オープン。

お薦めは「夢ちゃんらーめん」(1030円)。国産の丸鶏や魚介類、香味野菜をふんだんに使って仕上げたスープはうまみたっぷり。ボリューム満点のお得なセットメニューも好評です。「『おなかが空いたら〝俺の夢〟』を合言葉にする常連さんができたのがうれしい」と谷さん夫妻は話します。
佐野市堀米町1696の1
☎0283・55・8593
午前11時~午後2時、午後5~9時(スープが無くなり次第終了)
月曜休(祝日は営業、翌日休)
Ⓟ10台
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きんこん館 足利
〝響きよく〟おもちゃ店

1964年創業。もともとは家具や電化製品を扱う店でしたが、81年におもちゃ店へ業務転換。その際に設計士の提案で、現在の屋号に変更しました。ネーミングについて「先代からは『響きがよいから』と聞いた」と2代目店主の西田孝志さん(60)は話します。

開店と同時にガンプラブーム、その後もファミコンやルービックキューブと続き、2階に上がる階段に行列ができるほどにぎわったといいます。現在はカードゲームの人気の流れに乗り、金曜の夜を中心に店内でカードゲーム大会を開催。30~40代の男性客が中心で、常連客からは親しみを込めて「きんこん」と呼ばれているそうです。
足利市通1の2710
☎0284・41・5703
午前10時~午後8時 水曜休
Ⓟなし(近くに観光Pあり)
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ハナメガネ商会 益子
たまたま×姓名判断で

築100年以上の古民家に古本やこけしなどの古いものが並び、買い取りも受け付けます。店をオープンする前、友人と一箱古本市に出店するために付けたのが「はなめがね本舗」。たまたま見かけた男性が鼻眼鏡をかけているようだったことがきっかけでした。2014年のオープンにあたり、姓名判断の画数の関係から「商会」とし、片仮名の「ハナメガネ」に。


オーナー(42)は「店名に劇的な思い入れもなかったので、花の名前にするとかもっと考えていたら。よく『ハナメガネさん』って呼ばれるんです。これからお店を始める人は真面目に考えた方がいいです」
益子町益子1665
☎0285・77・5370
午前11時~午後5時
月・水・木曜休
※仕入れやイベント出店のため不定休あり Ⓟ1台
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カフェ キジモイール 佐野
自然が豊か、動物も

根古屋森林公園近くにあり、豊かな自然を感じる場所。「サルもいる、シカもいる、イノシシもいる、キジもいるんですよ」と話すオーナーの岩上惠子さん(66)と悟さん(67)夫妻。それが「キジモイール」の由来です。

店名について、初めて来店する客のほとんどが尋ねてくるそう。由来を知る客が友人たちに自慢気に説明していたり、中には「どこの国の言葉ですか」と聞かれたりすることも。

家族経営のアットホームな雰囲気とハンバーグなどのランチが人気ですが、この時季の一押しは、季節のフレッシュなフルーツをトッピングした「パフェ」(コーヒーゼリーまたはコーンフレークが選べます、680円)。暑さを忘れるごちそうスイーツです。
佐野市飛駒町2278の1
☎0283・86・9939
午前10時~午後5時
水・木曜休
※9月中に長期休業の予定
Ⓟ15台
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ZUKKOKE COFFEE(ズッコケ コーヒー) 真岡
命名も〝3人組〟で!

大谷石の蔵をリノベーションした山道具店「ヌルクネスト」。中に入ると「ZUKKOKE COFFEE」のユニークな看板が目に留まり、思わず笑みがこぼれます。

「ヌルクネスト」内に併設されたコーヒースタンドは、同店オーナーと常連客のアイデアで始まりました。その3人で店名を考えていた際、昔読んでいた本の「ズッコケ三人組」が思い浮かび、頭から離れずに「ZUKKOKE COFFEE」に決めたそう。コーヒーはもちろん、クリームソーダも人気。また自家製コーラやチャイ、スイーツもあります。
店長の藤本涼子さん(44)は「山道具店内にありますので、サコッシュなど雑貨を見ながら、気軽にドリンクを飲みにきてください」と笑顔で話します。

真岡市台町2481
☎0285・88・9375
午前11時~午後6時
水・木曜休
Ⓟあり
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本気の猿 小山
自らにエールを込め
「本気の猿」と書いて「マジザル」。店頭の赤い旗に描かれた猿のイラストが印象的などら焼き店です。

店主の早坂昌幸さん(57)が15年ほど前、浅草の名店「亀十」の商品の味に感動し、勉強や試作を重ねてオリジナルの商品を作り上げました。店名には「本気になれば猿でもできる」と己を叱咤(しった)激励する意味が込められています。
直径10㌢強のどら焼は生地が主役。シンプルな素材を生かし卵黄をたて、ふわふわで柔らかく優しい味わい。看板商品はつぶしあん、こしあん(いずれも280円)で、「日本一酔っ払う ラムレーズンあん」(380円・20歳以上)もお薦めです。「ここでしか食べられない味を提供し続けたい」と早坂さん。餃子やアイス、卵なども販売。

小山市犬塚4の21の15
☎070・3615・0236
午前9時~午後6時
(商品がなくなり次第終了)
火曜休、ほか不定休あり
※詳しくはホームページで
Ⓟ2台