死者、行方不明者、震災関連死を合わせて2万2000人以上が犠牲になった東日本大震災は3月11日で発生から10年を迎える。地震、津波、原発事故が複合した未曽有の大災害は、私たちに何をもたらしたのか。とちぎから考える。
県外から栃木県に身を寄せ、暮らしを育む人。震災をきっかけに、進む道を決めた人。東北で出会った縁を大切にする人。震災や事故と向き合い、歩んできた人々の現在地を伝える。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10年。被災地の福島県浪江町で生まれ育った記者が、古里の現状を見つめた。
発生直後
2011年3月11日午後2時46分。三陸沖を震源とするマグニチュード9・0の巨大な揺れは、県内も襲った。宇都宮市などで震度6強を観測した。
悲鳴が響き渡る
学校、会社、街なかに悲鳴が響いた。体育館の天井ボードなどが落下する被害を受けた中学校では、教師が「逃げろ」と叫び、生徒は一斉に走った。
救助活動も虚しく
闇に包まれた山あいでは夜通しの救助活動が続いた。那須烏山市で農作業中の夫婦が土砂崩れに巻き込まれ、いずれも遺体で発見された。
避難所で眠れぬ一夜
震災当日、県内の避難所では約9500人が眠れぬ一夜を明かした。押し寄せるのは寒さと不安。体を包んでくれる毛布だけが頼りだった。
甚大な被害
県内で確認された被害は死者4人、負傷者133人、住宅被害7万6432軒(いずれも2020年3月時点)。特に県東部は甚大な被害を受けた。
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