兄弟と共に温かい地域を医療の力でも輝かせたい

那須赤十字病院
看護師
加藤 良介さん(兄) / 34歳
那須赤十字病院
作業療法士
石橋 盛斗紀さん(弟) / 30歳

 

チーム医療を支える看護師の力

 那須赤十字病院の看護師になって今年で13年目になります。学生時代からの趣味で野球を続けており、今、病院の職員で作る野球部のキャプテンを務めています。病院の仕事は野球のようにチームプレーが大切で、患者さんを良くするという、一つの目標に向かって各部門が力を出し合う「チーム医療」で成り立っています。それだけに、目標を達成したときの喜びは格別です。患者さんの一番近くにいる看護師は、患者さんの性格や自宅の生活環境など患者さんの情報をたくさん持っているので、チームの中で重要な位置を占めます。

 仕事は2交替のシフト制。夜勤もあり大変ですが、快方に向かった患者さんの笑顔を見ると疲れが吹き飛びます。患者さんの家族から「ありがとう」と言われるとエネルギーになります。仕事のやりがいを感じるときです。

 

まだまだ必要な男性看護師

 3歳男児の父です。妻も同じ病院の看護師で、出勤の日には、病院の敷地内にある託児所「ポケット」に、子どもを預けています。仕事のシフトで遅くなる時もありますが、託児所で子どもを預かってくれ、夜勤の時は、お泊り保育もあるので助かっています。

 少しずつ増えていますが、病院では男性の看護師が必要です。当院では男女比は女性が87%ほどで、男性は圧倒的に少ないのが実情です。看護師の仕事は、患者さんの体位を変えたり、抱きかかえたり、力仕事が数多くあります。そんなとき、「気は優しくて力持ち」の男性看護師の出番です。男性の患者さんが男性看護師を望む場合もあります。私自身がモデルケースとなり、後輩の男性看護師がたくさん育ってくれればと願っています。

 栃木県は、自然の豊かさはもちろん、災害が少なく、人が温かい。公園やイベント施設が多く、子育てがしやすく、住みやすい。同僚の中には、「那須が好きなので移住した」という方もいます。満員電車に揺られることもなく、時間がゆったりと流れ、自分のペースで仕事ができる栃木県で働ける幸せを日々、感じています。

寄り添い、一緒に進むリハビリの道

 看護師の兄の影響を受け、医療の場に進みたいと思い、作業療法士を志しました。一般的にリハビリテーションと言いますが、作業療法は患者さんの生活や就学、就労に必要な動作の改善を目指し、手指や身体の使い方をサポートしています。また、必要に応じて患者さんに合った自助具も作り、失った機能を補ったりもします。例えば、指が動きにくい方が使いやすいお箸を作ったりします。

 リハビリテーションをすることによって、出来なかったことが自分でできるようになったその瞬間に立ち会ったときは、患者さんと喜びを共有しています。この喜びの共有こそが仕事をしていての最大の魅力であり、楽しみでもあります。とはいえ、改善がされにくい方もいます。患者さんは一人ひとりの症状や身体能力、個性もあって、支援の仕方も様々です。どんな方法が最も効果的で患者さんのためになるのか研究を重ね、場合によってはそれまで行っていた治療法を変更する柔軟さも要求されます。効果的なリハビリテーションを行うためにさらに専門的な学びの必要を感じています。また、病院内だけでなく、公民館などで高齢者を対象に行う介護予防事業などにも今まで以上に積極的に参画することでこの地域に貢献したいと思っています。

 

地域の温かさと、家族との時間

 できるだけプライベートの時間を大切にして音楽鑑賞、ゴルフ、キャンプなどの趣味を楽しみ、リフレッシュに努めています。何よりも妻、3歳と2歳の息子との家族で過ごす時間は幸せで大切にしています。地域コミュニティからも温かいサポートがあり、自然豊かかつ穏やかで過ごしやすいので、栃木県での就職を考えている方には、ぜひ実現されるよう願っています。

 

〒324-8686
栃木県大田原市中田原1081番地4
TEL0287-23-1122
https://www.nasu.jrc.or.jp/

 当院は県北地域では唯一となる三次救命救急指定病院として、365日24時間体制で救急医療を行っております。ほかに、周産期や小児医療をはじめとした、地域になくてはならない医療を地域住民へ提供しています。
 また赤十字として、災害発生時には被災地へ医療チームの派遣も行い、使命である『人道』の実現のために活動しています。