磨いた技術が視野を広げ挑戦を生み未来を拓く｜ONDO 2026

磨いた技術が視野を広げ
挑戦を生み未来を拓く

栃木ニコン
製造統括部第５製造部
第１レンズ製造課レンズ芯取係

三森徹也さん / 35歳

栃木ニコン
経営管理本部業務部
ロジスティクス課貿易管理係

丸橋麗美さん / 25歳

三森徹也さん

技を磨き追求するミクロンの世界

　カメラレンズの芯取り加工現場で、生産リーダーと設備管理を担当しています。芯取りとは、わずか1点しかないレンズの光軸を見極め、外周をミクロン単位で切削する極めて精密な加工であり、カメラの性能や品質を左右する重要な工程です。製品・技術の進化に合わせてスキルを磨き、日々試行錯誤を重ねながら最適な方法を導き出しています。新製品に対応する治工具を設計するなど、自分のアイデアを形にできることがこの仕事の大きな魅力です。求められる精度を達成するプロセスは大変ですが、世界最高レベルの製品が完成した瞬間の達成感は格別で、自分の成長を実感できる瞬間でもあります。

　入社17年目を迎え、現在はリーダーとして進捗管理や新人教育を担当するほか、タイの生産拠点で現地スタッフへの技術指導も行っています。通訳者の支援はありますが、専門用語や微妙なニュアンスを正確に伝えるには限界があります。より円滑な技術指導と国際的な連携を実現するために、語学力やコミュニケーション力もさらに高めていきたいです。

恵まれた環境で仕事も趣味も楽しむ

　自然に囲まれた環境が好きだったこと、栃木ニコンに就職した先輩が仕事について楽しそうに語る姿を見て興味を持ったことが入社を決めた大きな理由です。休日は家族と公園でバドミントンをしたり、牧場に出かけたりしてアクティブに過ごすほか、ソロキャンプや会社の仲間とのグループキャンプに出かけ、自然の中で非日常を満喫しています。休みの日は仕事のことを一切考えないようにしていますが、リラックス中に新しいアイデアがひらめくこともあります。長期休暇も取りやすく、子どもたちの夏休みに合わせて家族との時間を過ごせるのもありがたい点です。最近は、鶏ガラスープを煮出し、燻製チャーシューを仕込むなど、理想の一杯を目指してラーメン作りにも本格的に挑戦しています。いつか栃木県北部の新たな名物ラーメンを開発することを“第２の夢”に掲げ、仕事も趣味も全力で楽しみたいです。

丸橋麗美さん

現場と事務の双方から輸出入を支える

　栃木ニコンで製造したカメラ用交換レンズのサンプルや部品、硝材などをニコングループの海外拠点に輸出する際の梱包作業、また海外拠点から輸入する際の手続きなど、輸出入の管理業務を担当しています。輸送中は振動や衝撃、湿気にさらされるため、精密機器の梱包には細心の注意と工夫が必要です。貿易業務は世界情勢や各国の法規制の影響を受けるため、常に最新の情報を学び続ける姿勢が求められますが、現場作業と事務処理の双方に携われることにやりがいを感じています。

　業務量は海外工場や他部門との連携状況によって繁忙期と閑散期で大きく変動します。繁忙期にはスピーディーかつ正確に業務を遂行することを意識し、閑散期には次の繁忙期に備えてコスト面や安全面などの業務体制を見直す時間に充てています。繁忙期には残業が発生することもありますが、無事にやり遂げたときの達成感は格別です。現在は上司や先輩にアドバイスを求めることも多いですが、今後はイレギュラーな事態にも柔軟に対応できるよう経験を重ね、将来は貿易系唯一の国家資格である通関士の資格取得にも挑戦したいです。

地元だからこそできる自分らしい働き方

　生まれ育った県北地域では、夏の夕暮れに響くヒグラシの声や秋の夜のスズムシの音など、豊かな自然を通して四季を感じられます。栃木ニコンは働きやすい環境が整っており、休暇が取りやすいためプライベートの時間も充実。終業後や週末にはバレーボールチームの練習や大会参加で汗を流すほか、Jリーグ観戦で臨場感や熱気を肌で感じてリフレッシュしています。気心の知れた家族や友人に支えられる安心できる環境で働けるのが地元就職の魅力。自分を犠牲にしない等身大の働き方で、変化するライフステージを前向きに楽しみたいです。