
2024年春に卒業予定の大学生らを対象とした合同企業説明会「とちぎ就活フェア」(下野新聞社主催)が5日、県総合文化センターで開かれた。新型コロナウイルス禍が続く中、今年は対面での就職活動の増加が予想される。来場した学生約130人は期待や不安を胸に、各企業の説明に熱心に耳を傾けた。
企業側は金融や自動車関連、製造など県内に拠点を置く40社が参加。各社が設けたブースで採用担当者が業務内容や求める人物像などを説明した。学生たちは自由にブースを回り、メモを取ったり担当者に質問したりした。
ホテル業などを志望する宇都宮ビジネス電子専門学校1年の会沢静紅(あいざわしずく)さん(19)は「企業が本業以外のサービスにも力を入れていることが分かった」と話す。「会社の雰囲気が分かるので対面がいい。自分が志望する業界について調べ説明会に参加したい」と意気込んだ。
食品素材製造の仙波糖化工業(真岡市)は、面接を全て対面で実施する予定という。採用担当者は「コロナ禍で対面でのやりとりが慣れていない学生もいるかもしれないが、平常心で臨んでもらえれば」と話した。