
仲間や家族とともに、
地元、栃木を守っていきたい

女性警察官だからできる仕事も
自然が豊かで人柄も温かい日光市の出身です。自分を育んでくれた地元の役に立ちたいと思い、警察官を志しました。そのため東京の大学で心理学の講座を受けていました。生活安全課の仕事は、県民の皆さんの生活に身近な犯罪の取締りのほか、地域の方々が被害に遭わないための防犯活動、生活の中で抱える様々な相談の受理などを行っています。DVやストーカーの事案などは、女性同士の方が話しやすいと言われることもあり、女性警察官だからこそできる仕事が多くあります。悪質な盗撮などの犯罪に携わると、同じ女性として「許せない!」と、いつも以上に事件解決に向け熱が入ります。
子育てしながら働ける職場環境事も
近隣や家族間のトラブルなど、どこに相談していいのかわからない方が、最後に頼るのが警察です。丁寧に話を伺って、必要に応じ的確な対応ができるよう努め、関係部署・機関につなげるお手伝いもしています。仕事は多岐にわたっているので大変ですが、行方不明者がみつかったときなど、ご家族から感謝の言葉をいただくことがあり、とても嬉しくなります。今はまだ女性警察官が少ない状況なので、笑顔で地域住民と交流できる方にぜひ警察官を志してもらいたいです。
これまで5回の異動を経験しています。独身者用の職員住宅が署の近くに充実しています。今は結婚して共働きですが、職場には二人のお子さんを育てている先輩もいて、産休・育休や時短制度を活用しています。私も家族が増えても、長く働き続けたいと思っています。また、近年は育児休業を取得する男性警察官・職員が大きく増えています。職場の理解が進み、取得しやすい環境が整っていると感じます。

自力でITの勉強し資格を取る
警察行政職員という職名は、一般にあまり知られていませんが、民間でいう総務のような仕事です。直接犯人を追いかけたりしませんが、警察組織の運営、企画、人事、予算管理、または証拠品の鑑定やシステム開発などの専門的な立ち位置で、現場の警察官の後方支援しているイメージでしょうか。私は警察署で2年間事務の仕事を経験した後に、情報管理課へ希望して異動しましたが、自分と周りのITスキルが違いすぎて驚きました。「これは相当努力しないと追いつけない」と一大決心し、帰宅後に勉強を重ね、一定以上のIT知識を持つ人材として評価される「応用情報技術者」の資格を取りました。
DXで組織の業務改革をスタート
今年から新たにDX推進係が発足し、栃木県警全体の業務改革を進めているところです。現場の仕事を軽減するために、例えば紙の書類をデジタル化するなど、業務全体を見直して効率化に取り組んでいきます。長年の慣習を変えるのは難しいですが、必ず現場は喜んでもらえると思います。そのためにもIT技術に加えて、ヒアリングと説明ができるコミュニケーション能力が必要です。責任は重大ですが、組織全体を視野に入れたダイナミックで、やりがいのある仕事だと思います。
栃木県は地元です。県内は幹線道路が整備されていますし、都心には新幹線で1時間もかからないことが魅力。今年8月に第一子が産まれたときには、育児休業を取得しました。仲間も両親も近くにいて安心、働きやすい職場でプライベートも充実しています。

〒320-8510
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栃木県警察では、「誠実・仁愛・強靭」という基本姿勢の下、誰もが安心して暮らせる「安全で安心な“とちぎ”の実現」に向けて、約3,800人の警察官と警察行政職員が強い信念と明確なビジョンを持ち、一丸となって多様な業務に奮闘しています。