
医療の現場をチームワークと夫婦の力でも日々、支え合う
救命救急センター 看護師
手術室 看護師
日々の経験がスキルアップにつながる
母も看護師で、子どもの頃からその背中を見て育ったため自然と看護師になる道に進んでいました。今では病院の勤務は11年目になります。外科病棟の勤務からスタートして、希望がかない7年前に救急救命センターに配属となりました。救急車や外来で来院する患者のトリアージ、処置などの救急対応をしています。また、プレホスピタルケア(病院前救護)として、ドクターカーへの同行も担当しています。交通事故や急病人が発生した場合など、緊急要請を受けたら現場に直行し、医師とともに処置を行います。救命救急は毎日症例が異なることから、様々な経験ができるので、スキルアップを望む看護師には適した職場だと思います。一方で、人の生死に関わる緊迫した場面に直面することも多いので、惨事ストレスを抱えやすいのも事実です。個人でストレスを抱えないよう、業務の合間に時間を作って、看護師同士でリフレクションを行い、心のケアに努めています。

チームワークで支える医療現場
救急外来は、軽症者から重症者まで、多くの患者さんに対応しなければなりません。限られたマンパワーの中で、それらの治療を進めていくためにはチームワークが大切です。定期的にカンファレンスを実施し、意思統一や、知識、技術の向上を図っています。幸い職場には師長を筆頭に前向きなスタッフが多く一丸となれるのでやりやすさを感じています。自分は人に教えたり、伝えたりするのが苦手でしたが、これからは後輩に教育できる立場を目指していきたいです。また、DMAT(災害医療派遣チーム)などにも参加し、仕事の幅を広げていけたらと思っています。
妻とはこの病院で知り合い、結婚しました。妻も同じ病院で看護師として働いていて、二人で協力しながら、3人の子どもたちを育てています。子どもたちはまだ小さく、子育てとの両立は大変ですが、家事や育児を分担し、夫婦で協力しながら頑張っています。
安全な手術のために医師、患者をサポート

子どもの頃に見たテレビドラマで、看護師がはつらつと働く姿に憧れて、この仕事を選びました。看護師としては9年目、手術室の担当になってからは3年になります。当初は外科病棟で働いていましたが、自分の出産の際に手術を経験し、その時現場で働く看護師の姿を見て、「ぜひ自分もやりたい」と思い、産休明けに希望を出しました。安全に、かつスムーズに手術が行われるよう医師をサポートし、患者さんのケアや介助をするのが主な役割です。具体的には、手術室での医療機器や麻酔の準備などのほか、手術患者の情報を医師と共有し、術中の患者の観察を行います。
手術がスムーズに終わったり、患者さんの術後の安堵した表情を見た時がうれしい瞬間ですね。当病院では、手術は軽いものから重症患者まで、一日に15件以上はあります。患者さんを複数受け持つので、優先順位をどうするか、最初は戸惑いもありました。手術中に術式が変わったりすることもあり準備は大変ですが、困った時はひとりで判断せず、まわりに相談するようにしています。
仕事も趣味も。食への好奇心で日常を彩る
3人の子どもは保育園に預け、夜勤はありませんが、フルタイムで働いています。子どもが熱を出した時の看護休暇などもいただけるので、子育てをしながら働きやすい職場です。休みの日には、那須や塩原などが近いので、子どもたちを連れてよく遊びに行きます。家の近くには広い公園も多く、子育てをするには、最高の環境ですね。子育てと仕事の両立は大変ですが、夫と協力して頑張っています。とにかく生まれ育った地元が大好きなので、こんな場所で好きな仕事に就けるのは、幸せなことだと思います。

〒324-8686
栃木県大田原市中田原1081番地4
TEL0287-23-1122
https://www.nasu.jrc.or.jp/
当院は県北地域では唯一となる三次救命救急指定病院として、365日24時間体制で救急医療を行っております。ほかに、周産期や小児医療をはじめとした、地域になくてはならない医療を地域住民へ提供しています。
また赤十字として、災害発生時には被災地へ医療チームの派遣も行い、使命である『人道』の実現のために活動しています。