ジャパンカップの配信画面(NTT東日本提供)
ジャパンカップの配信画面(NTT東日本提供)

 NTT東日本栃木支店(横山稔(よこやまみのる)支店長)は、宇都宮市で10月に開かれた自転車ロードレース「2024宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース」で、衛星利用測位システム(GPS)を使って選手の位置情報をリアルタイムで配信する実証実験を行った。

 同社は昨年も同様の実験を行ったが、一般向けコース走行体験の参加者が対象だった。好評だったため、今年は実際のレースに出場した全選手112人を対象に、10月20日に同市森林公園周回コースで行われたロードレースを配信した。

 自転車のサドル下に装着したGPSデバイスで1秒ごとに捕捉し、選手の位置情報を専用サイトの地図上に表示させた。各選手の走行地点や走行速度が分かり、レース展開や応援する選手の状況を詳細に把握することが可能になった。スタート・ゴール地点と山岳賞ポイント、田野町交差点の3カ所に設置したカメラ映像も同時配信した。

 観戦者は同社のブースに設置されたモニターや、各自のスマートフォンで閲覧。同社によると観戦者からの評判は良好だったといい、担当者は「ジャパンカップだけでなく、自転車業界を盛り上げていくため、さまざまなロードレースにも汎用(はんよう)させていきたい」と述べた。