全日本はずっと選ばれたい場所 

――全日本でプレーして課題が見つかりましたか。

 攻撃面では長いラリーだったり、苦しい場面はサイドにハイセットのトスが集まることが多くなるので、ブロック2枚の状況をどう決めるかがすごく大事だと思いました。世界はやはり日本とは違いますけど、戦い方によって勝敗は変わると思うし、自分の技術で変えられることはいくらでもあると感じました。体格差はあると思いますけど、そこを埋めるために何が必要なのかを考えていきたいです。速いトスを強い打球の強いスパイクでもっと打ち込めるようにしたいという思いがあります。打ち分けができて、なおかつそこにパワーとスピードがあるというのが自分の理想です。課題は多いですが、しっかりとトレーニングしていきたい。

――全日本は黒後選手にとってどんな存在ですか。また、東京オリンピックは。

 なんだろう、そうですね、その場にずっと立っていたい、ずっと選ばれたいとは思います。カテゴリー別の代表に出ていた時と、昨年(2017年)、社会人になってから世界ジュニアで試合させてもらった時と、何か違った気持ちがその時点でありました。でも、全日本でプレーしている自分というのは、また違いました。世界のトップと戦って、その国ごとの熱というのがすごい伝わってきて、それにお客さんの数とか会場の雰囲気とか全然違いました。あの場にすごくいたいと思います。

 東京リンピックはやはり出たいと思います。自分が生きている間でオリンピックが日本で開かれることはすごいことだと思うし、こんな機会はもう2度とないでしょう。出られたらそれはすごいことで、そこに向けて今何ができるのか考えて頑張りたいです。

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