リーグ戦で若さ武器に優勝目指す

――Vリーグの新シーズンが11月から始まっています。1年目の昨年はほとんどの試合に出場し、最優秀新人賞も獲得しました。

 
 

 本当に全然大したプレーもできないのに、シーズンを通して出させていただきました。ずっと試合に出られたという事はすごく自分にもいい経験になりました。毎週試合があって、何カ月という長い期間を戦い抜くことは初めての経験でした。気持ちの面でも体の面でも自分をコントロールする大切さを学びました。試合に負ければ悔しいですし、勝つためにやっているわけですが、それよりも大事なことは次の試合に勝つことだと思うので、その切り替えが大切と感じました。

 新人賞はその年しかもらえない、一生に一度の賞なのでうれしかったです。

――東レで2年目となりますが、今年のチームには年下の選手や、新外国人選手なども加わって、昨シーズンとは違った新しいチームという陣容になっていますね。

 今年のチームは本当に若いので、若さを武器にしたいと思っています。とにかく「東レは見てて楽しくなるよね、面白いよね」と思ってもらえるチームが目標です。その中で勝つという事にこだわっていきたいです。チーム全員が昨シーズンの結果(6位)には納得していないので、そこを追求していきたいです。今年のテーマは「執粘」で、目指すのは優勝です。

――最後に、栃木県のファンに一言を。

 新リーグでは東レは西地区所属なので、関東方面に行くことが少なくなってしまいました。それでも多くの人に関心を持ってもらって、バレーボールを見てくださる方や好きになってくださる方が増えるとうれしいです。機会があったら試合を見に来てください。自分のプレーでバレーボールのファンが増えるように頑張ります。そして。栃木の子どもたちが私のプレーを見てバレーを好きになり、自分でもバレーを始めてくれたらうれしいです。

 

 

黒後 愛(くろご あい)1998年、宇都宮市出身。横川西小3年の時に小学生女子バレーボールクラブ「サンダース」でバレーボールを始め、主将として全国スポーツ少年団交流大会で3位に。若松原中2年生で全日本中学選抜のメンバーに選出される。東京・下北沢成徳高校で1年生からレギュラーとなり、アウトサイドヒッターとして2、3年生で全日本高校選手権大会(春高バレー)2連覇と2年連続MVP。V・プレミアリーグの東レアローズに加入し、新人賞を獲得。日本代表にネーションズリーグでデビュー。2018年女子世界選手権でもエースとして活躍した。

 

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