令和8年 お正月「おせち」
正月の食卓を彩る「おせち料理」。古い歴史がありますが、「おせち」という呼び名が広まったのは戦後から。家庭で作るだけでなく、重箱入りの商品がデパートで売り出されるようになりました。今回は、県内人気店の自信作を紹介。家族が集う新年に、自宅でおせちを囲み、楽しいひとときをお過ごしください。
宇都宮 ホテルニューイタヤ
多彩、人気の味そろう
ふたを開ける瞬間がわくわくする、きらびやかなおせち料理。子どもから大人まで、幅広い世代が楽しめるおせちを提供しています。
一番人気は、ホテルメイドの生おせちが楽しめる豪華絢爛(けんらん)和洋中三段重(2万7000円)。エビや数の子など定番のお祝い食材から、高級食材まで全31種類のごちそうが盛り込まれています。
ご夫婦や2〜3名の少人数様に最適な和風二段重(1万7000円)は21種類の彩り豊かな味の共演をご堪能あれ。11月30日までに事前予約とお支払いの方にはお得な特典もあります。詳しくはホームページをご確認ください。
予約は12月21日まで、引き渡しは12月31日午前9時~午後5時。宇都宮市内は配達承ります。
壬生 割烹 山水亭
人数に合わせ早割も
「気軽に和食が楽しめる」と女性に人気の店。都内の懐石料理店で研さんを積んだ石山信一代表が作る紅白、鶴亀など、めでたさがちりばめられたぜいたくなおせちです。
三段重(3~4人様用)3万8500円、一段重(大)(2~3人様用)1万9600円、一段重(1~2人様用)1万円。
11月末までの予約で三段重3万7500円、一段重(大)1万8900円、一段重9500円で販売。さらに三段重6000円、一段重(大)3000円、一段重1500円分の食事券をプレゼントします。予約は12月25日まで。商品の引き渡しは12月31日午前11時~午後2時。各20個限定。
☎0282-82-0531
午前11時半〜午後2時、午後5〜10時
日曜休(10人以上で営業。要予約
Ⓟ10台
宇都宮 ホテル東日本宇都宮
料理長の技 華やかに
人気ホテルが手掛ける特製おせちは、風味や食感がより新鮮な味わいをお楽しみいただける「冷蔵おせち」。
お薦めは「和食」「洋食」「中華」各レストランシェフの巧みな技が光る特別三段重「華」(3万9000円)。王道の日本料理は、有頭海老や数の子など縁起の良い食材を使用。ローストビーフやスモークサーモンが彩り良く華やかに盛り付けられた西洋料理や、蝦夷(えぞ)アワビのオイスターソース仕立てなど人気メニューがそろう中国料理も。変化に富んだ自慢の味が一度に楽しめます。
少人数なら一段重「詩」(1万9000円)がお薦め。いずれも数量限定。「手作りの出来たてのおいしさを」との思いから、当日に仕上げ、引き渡しは店頭のみ。予約は12月28日まで。引き渡しは12月31日午前11時~午後5時。
栃木 花之江の郷
素材の味を活かしたおせち
地元食材を中心にした手作り総菜が食べられる「とらっせバイキング」が人気のお店。今年も「花之江の郷のおせち」の予約販売の受け付けを始めました。同店のおせちの特徴は決して豪華な食材が中心ではなく、花之江の郷らしい、とらっせバイキング同様、地元の食材をふんだんに使用して素材本来の味を生かした心の込もった手作りおせちです。
二段重24品(約3~4人前)1万9980円。さらに今年はお客さまのご要望から生まれた少人数用の二段重16品(約2人前)1万3500円も販売します。
予約は12月10日まで。注文は同店の公式LINEか電話、直接店頭で受け付けます。商品の引き渡しは12月31日午前11時、午後2時、午後3時半のいずれか。
☎0282-92-8739
午前11時半〜午後3時
(最終受付午後1時半)
毎週金曜日
Ⓟ50台
お正月 料理とお酒 ペアリング楽しんで
食事の流れに合わせて
宇都宮の「かもし家」髙橋さんに聞く
何かと気ぜわしい日々。新たな一年の始まりには、おせちやごちそうを囲んで家族だんらん、のんびりとした時間を過ごしたいですね。そこで、お正月料理と合わせて飲みたいお酒の楽しみ方を、宇都宮市中央にある和食と楽しむワインとお酒「かもし家」の店主髙橋宣洋さん(39)に教えていただきました。
地元同士の好相性
おせちをより満喫するために、地元の食材と地元の酒を組み合わせることで、その土地ならではの香りや味わいを楽しむことができます。また、雑煮などのお正月料理や食後のデザートまで、食事の流れに合わせてあれこれペアリングを考えるのも、食事の楽しみです。
食前酒
一年間の健康や幸せなどさまざまな願いが込められたおせち料理。新年のスタートを切る一大イベントの乾杯には、スパークリングワインやシャンパンといった華やかな雰囲気のお酒がぴったりです。お薦めは辛口。日本酒もスパークリングがお薦めです。炭酸で胃を刺激して、食欲を増進させる効果もあります。
おせちは魚介類をたくさん使っているので、お酒は国産のものや日本と同じような海に囲まれた環境のイタリア産のものが合います。
食中酒
全般的に辛口純米酒が合います。地酒なら菊の里酒造(大田原市)の「大那」。冷酒もしくは冷や(常温)で飲むのがお薦めです。ワインなら特に山梨の「甲州」ブドウを使ったワイン。外国産ではポルトガルやスペインで栽培されているブドウの品種「アルバリーニョ」を使った白ワインが辛口が多く定番。高品質でリーズナブルなワインです。
西京焼きなどこってりしたこくのある料理には、軽めの赤ワインや樽の風味がついた白ワイン。日本酒なら生酛(きもと)、こくがあり独特の酸味や香ばしい風味の山廃が合います。ぬるかんから熱かん、お好みのかんで楽しんでいただけます。
食後酒
デザートワインの貴腐ワインやカナダのアイスワインがお薦めです。また、デザートワインの日本酒版として「貴醸酒」があります。県内では仙禽(さくら市)の貴醸酒「仙禽オーガニックナチュール」が酸味があり、キレのある甘口でお薦めです。
楽しく飲むために…
ゆっくりできるお正月。お酒を飲む機会も多いですが、楽しくおいしく飲むために、ちょっと注意も必要です。
おせちやお正月の料理と一緒に楽しんでください。空腹で飲むと悪酔いしやすくなります。適量を過ぎないように。また水分をこまめに取って脱水状態を予防しましょう。
二日酔いになったら
まず水分補給。ミネラル、糖質、ビタミンも補給しましょう。スポーツドリンクや果汁飲料が効果的でしょう。その上で消化の良い胃にやさしい食事を取りましょう。
髙橋宣洋(たかはし・のぶひろ)
下野市出身。和食と楽しむワインとお酒「かもし家」店主。都内の割烹料理店・創作和食店で研さんを積む。宇都宮市の和食店勤務を経て2016年、「かもし家」をオープン。日本ソムリエ協会認定ソムリエ、SAKE DIPLOMAとして季節の料理と酒を提供。










028-625-1847

