五月人形に願いを込めて
選び方など「鈴為」に聞く
5月5日は端午の節句。男の子のいる家庭では、勇壮な鎧(よろい)や兜(かぶと)、武者人形を飾り、こいのぼりを立て、健やかな成長を願います。老舗人形店に、令和のトレンドや選び方を教えてもらいました。
宇都宮市の人形専門店「鈴為」。鈴木雄一社長は、コンパクトな兜(かぶと)飾りの人気が高く、飾り台も白木や木目調といった洋室のインテリアになじむものを選ぶ人が多いと言います。
五月人形は男の子の健やかな成長を見守る〝お守り〟として飾られることから、「全身を守る鎧飾りもお薦め」と鈴木社長。屏風(びょうぶ)や衝立(ついたて)、収納箱にLEDライトが付き、やさしく灯るタイプも増えているそう。
ことし初節句を迎える午年のお子さんには、成功や飛躍の象徴として縁起が良いとされる飾り馬の節句飾りもお薦めです。価格の中心は12~18万円。鎧飾りは18~25万円。
こいのぼりは、ベランダ用が3~5万円。簡単に取り付けることができる三脚式や家の2階から庭につり下げるタイプも好評。室内用のちりめんのこいのぼりは1万8千円~3万5千円。
宇都宮市大曽4-2-15
☎028・622・1818
午前10時~午後6時半
不定休 Pあり
端午の節句 子の成長祈る伝統今も
「端午の節句」は、中国の「端午節」が起源です。菖蒲やヨモギで厄をはらい、無病息災を願う風習でした。日本では奈良時代以降に5月5日が端午の節句として定着しました。
武家社会になると、「菖蒲(しょうぶ)」が「尚武(しょうぶ)」に通じることから、男の子の成長を願う重要な行事となりました。「五月人形」は、武士が身を守るための大切な道具であった鎧や兜を飾ることで、子どもの無事な成長と健康を願うものです。
1948(昭和23)年に5月5日が「こどもの日」として制定され、男女問わず子どもの幸福を願う国民の祝日となりましたが、端午の節句は、伝統的な行事として受け継がれています。
大畑武者絵資料館 迫力ある勇壮な武将
5月5日の端午の節句に、男の子の健やかな成長と立身出世を願って立てられる外飾りは、こいのぼりが知られていますが、こいのぼりより昔から親しまれてきたのが「武者絵のぼり」です。
織田信長、源義経や武田信玄など歴史上の英雄が描かれた武者絵は躍動感に満ちあふれています。
全国でも数少ない生産者として、市貝町田野辺の「武者絵の里 大畑」が1889(明治22)年から制作する武者絵は県伝統工芸品に指定されています。
武者絵の伝統を守り、多くの人々に見てもらうことで郷土の手仕事の美しさを後世に伝えたいと1986(昭和61)年5月5日、同所に全国で唯一の「大畑武者絵資料館」をオープンさせました。
築300年以上の民家を改装した館内では、武者絵のぼりをはじめ武者絵皿や屏風、型紙、大畑家に伝わる古文書など100余点を展示。その作品の数々からは武将たちの息遣いが感じられるようです。
市貝町田野辺723
☎0285・68・0108
午前9時~午後4時
入館無料
第3日曜休
P10台










028-625-1847

