春なのに何となく不調…それって春バテかも?
原因は? 対処法は?
【P説】花は咲き、青空の下、そよ風が気持ちいい…はずの春到来なのに、何となく体調・気分はどんより「花曇り」の日々(写真はいずれも宇都宮城址公園)
 待ち望んでいた春がやっと来たと思ったのに、何かあまり体調が良くない感じ。睡眠不足のような、ちょっと風邪気味? いや花粉症のせいかな? 春なのに…ため息がまたひとつこぼれるような日々を過ごしていませんか? 「春バテ」 最近よく聞く言葉です。春先の季節の変わり目に起こりやすい心身の不調。経験したことがある、あるいは今現在、そんな状況の人も少なくないでしょう。その状況を総称するような言葉として使われていますが、ではその「正体」は一体…。
自律神経のバランス整えて
宇都宮 しばファミリークリニック 柴野医師に聞く
 この時季特有の身体の不調である「春バテ」の原因と症状、日常生活における対処法について宇都宮市桜の「しばファミリークリニック」の理事長、柴野智毅医師(41)に話を聞きました。 ◆  季節の変わり目に体調を崩す人は多く、柴野医師は「数年前から気圧や温度、湿度などの変動で起こるさまざまな症状を『気象病』と呼んでいます」と言う。それでは「春バテ」とは何なのか?  「分かりやすく言うと、季節の変わり目の気温差、天候の変化、環境の変化などに伴う自律神経の乱れです」と柴野医師。その症状は肉体的には「日中のだるさ」。3~5月にかけて続くとのこと。  自律神経の乱れについて「自律神経には、朝起きて活動するための交感神経と夜休むための副交感神経があります。その切り替えが、年を取ると下手になってきます。活動と休息のスイッチをうまく切り替えて、自律神経のバランスを整えることが大切です」と説明。  ただし、春バテと思われる症状にうつなどの病気が隠れている可能性も指摘します。対処法を実践しても改善されない場合、「まずは内科の受診を。また、1年に1度は健康診断を受けて健康管理をしましょう」と勧めます。  患者さんが少しでも話しやすい環境をつくることを心がけているという柴野医師。「病気は意外なところに原因が隠れていることが多くあります。どんなささいなことでもぜひ医師に相談してください」と話します。
対処法
【日中】 ・朝日を浴びる…活動するホルモンのセロトニンの分泌が始まって、睡眠ホルモンのメラトニンの分泌がストップする=スイッチが切り替わる。 ・有酸素運動をする…手軽にできるウオーキングを30分~1時間。 ・昼寝は寝過ぎない。5~30分がベスト。 ・食事はタンパク質(鶏肉や大豆などの豆類)をしっかり取る。セロトニンの分泌にはビタミンB群(卵やブロッコリーなどの野菜)を。 【夜】 ・午後8、9時以降は照明を明るくし過ぎない。 ・お風呂にゆっくり漬かる…ぬるめのお湯に20~30分。 ・就寝前のスマホやテレビの視聴をやめる。 ・睡眠(大事!)…毎日決まった時間に就寝・起床する。
食生活 バランス良く
春バテ予防レシピ
宇都宮市保健センターに聞く
 健康や栄養、運動に関する相談、講座を開催している宇都宮市保健センターで、管理栄養士の宮川雅代さんと笠松理乃さんに春バテの予防にも役立つ食事「カラダよろこぶおうちごはん」を教わりました。 ◆  自律神経の乱れが春バテを引き起こす要因の一つ。自律神経を整えるために欠かせない成分が「トリプトファン」です。体内では生成できない必須アミノ酸の一種で、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの原料となります。トリプトファンが多く含まれる食材は乳製品、大豆製品などのたんぱく質やバナナなどです。  バランスの良い食生活を送っていれば、基本的に不足する心配はありませんが、体内では生成できないため食材から積極的に取ることが勧められます。
■黒米ごはん  米75㌘、黒米3㌘ ①米を洗ったら、黒米を加え30分吸水させておく。 ②①に100㍉㍑の水を加えて炊く。
■カレールウを使わない減塩カレー 鶏モモ皮なし80㌘、ヨーグルト30㌘、ニンニク(チューブ)3㌘、ショウガ(チューブ)3㌘、玉ネギ60㌘、トマト缶100㌘、カレー粉3㌘、サラダ油3㌘、砂糖2㌘、塩1.2㌘、水80㍉㍑ ①鶏肉は一口大に切りヨーグルトに漬けておく(30~60分)。玉ネギは粗みじん切りにする。 ②鍋にサラダ油、①の玉ネギ、ニンニク、ショウガを入れたら玉ネギをしっかりと炒める。 ③トマト缶を加え水分が少しとぶように炒める。 ④火を止め(こげやすいため)カレー粉を入れたら、再び炒める。 ⑤①の鶏肉を入れ軽く炒める。 ⑥水と塩、砂糖を入れ中火から弱火で13~15分煮込む(鍋にフタはせず、軽くフツフツと沸く程度の火加減)。
■手作り豆乳ドレッシング 豆乳20㌘、塩0.3㌘、コショウ0.01㌘、パルメザンチーズ2㌘、レモン汁3㌘ ①豆乳、塩、コショウ、パルメザンチーズ、レモン汁を混ぜてドレッシングを作り、野菜にかける。 (材料はいずれも1人分)
※3月10日に同センターで開催された栄養に関する講座「カラダよろこぶおうちごはん」(減塩編)より。レシピは同センターHPで近日公開。「宇都宮市保健センター クックパッド」で検索。
【P説】「カラダよろこぶおうちごはん」 宮川さん(右)と笠松さん
心身リラックス 普段からハーブ
佐野・香楽亭
 自律神経の乱れから起こる「春バテ」。季節的ないろいろな要因に振り回されやすい自律神経の調整を手伝ってくれるのがハーブ。佐野市の県みかも山公園西口のハーブ園・香楽亭は、ハーブティーをはじめハーブグッズが豊富にそろいます。同公園職員の乙黒光葉さんに心身の緊張を和らげてくれるハーブのお薦めを聞きました。 ◆  シングルハーブティーでは、花粉症などのアレルギー症状の緩和が期待できる「ネトル」が人気です。すっきりとした味わいでクセがなく緑茶のような味わいが楽しめます。 リラックスしたい時にはイライラや不安を落ち着かせてくれる「ジャーマン・カモマイル」を。ただしキク科のアレルギーがある人は注意が必要です。さまざまなハーブが飲みやすく配合された「おやすみ前のカモマイルブレンド」もお薦めです。各648円。  ハーブティーは薬ではないのですぐに効果を感じられるわけではありません。毎日飲み続けてみてください。
【P説】ハーブグッズの数々
みかもハーブ園・香楽亭 佐野市黒袴町621 / ☎0283・24・6152