下野新聞子ども虐待防止啓蒙キャンペーン「虐待ゼロへ いのちにハグを。とちぎ」では、新聞等での啓蒙活動に加え、より身近な生活の中に子どもの虐待について考えてほしいと「いのちにハグを。ACTION」を立ち上げ様々な活動に取り組んでいます。 今回は4月23日にバーチャル空間で開催された「いのちにハグを。子育てミーティング」。会場には、子育て中のママやパパ、子育てを応援する人や関係者が集い、気軽なバーチャル空間でコミュニケーションを深めました。

 初のオンライン子育てミーティングには、子育て中の人や、もうすぐママ、パパになる人、子育てを卒業したベテランママ・パパ、子育てに関する専門家や関係者など、事前に募集した100人をご招待。子育てで忙しいママ・パパに配慮してあえて開場時間は20時30分のオトナ時間に設定。ミーティング開始と同時に、会場には参加者のアバターが続々と表示されはじめました。

 

子育て専門家からのオンラインミーティングの感想

 子育て中の母親にとって、最も辛いことは「孤独」や「孤立」を感じることです。それは、誰ともつながっていない“ひとりぼっちという感覚”、“社会から見捨てられているという感覚”を抱くことです。

立正大学 副学長/教授 大竹智先生

 今回の企画では、アバターによる参加のため、個人が特定されることもなく、また時間帯も家事が一段落した時間設定がなされ、参加者にとって参加しやすいものになりました。また、グループになって話しをする部屋や一対一で話しができる部屋が用意されており、参加者のニーズに沿ったものとなっていたと思います。

 仮想空間やアバターではありますが、リアルな声を聴くことができ、同じような悩みを抱えている人がいることを知り、“自分だけではない”との安堵感も得られたのではないでしょうか。

 そして、“一緒にいる(時間・空間)という感覚”を持てることが良かったのではと思います。

武庫川女子大学 教授 倉石 哲也先生

 イベント会場の子育てビデオライブラリーに出演させていただきました。情報を必要とする子育て世代がいつでも動画視聴ができる仕組みはとてもいいと思いました。 顔が見えずに、匿名性があるオンライン空間は、参加者にとっても安心感があり自己開示しやすかったのではないかと思います。

 子育て世代にとって、このように同じ悩みを共有できる空間はとても大切です。今後このような取り組みが継続されることによって、コミュニティサイトのようになっていくと、より子育て世代にとって必要な場所になっていくと思います。

 

 

 会場2階のイベント会場では、戦場カメラマンの渡部陽一さんと、歌う海賊団ッ!船長のキャプテン☆うっちゃるさんによる「子育て応援トークライブ」。熱いトークでバーチャル会場を沸かせました。

 

 

 

第1部 戦場カメラマン 渡部陽一氏

今この瞬間にも戦争で苦しんでいる子どもたちがいる

 これまで約30年間、戦場カメラマンとして紛争の現場で見てきた子どもたちについて語り、「戦争は武器で止めるのではなく、1本のペンと1冊の教科書があれば止められます。世界の子どもたちに目を向け、できることをしてほしい」とメッセージを送りました。

 

第2部 「喜ばせ力」を使って、みんなHappyに!

 エンターテインメントを通して笑顔を届け、子育てに悩むママやパパを応援するキャプテン☆うっちゃるさんは、児童虐待の現状を報告。「誰にでも今すぐにでもできることは、喜ばせ力を使ってポジティブになり、子育て中のママやパパを応援すること」とアドバイスしました。

 1階のフリースペースでは、参加者同士が自由に気楽におしゃべりできるよう、バーや猫カフェ、喫茶店などのほか、参加者自身で鍵がかけられる3人~6人部屋をご用意。和室でまったり雑談したり、バーで専門家の先生に質問したりと、人それぞれに自由な時間を過ごしました。

 参加者は、パソコンやタブレットなどを用いてそれぞれ自由なスタイルでオンラインミーティングに参加しました。

参加者の声

 このバーチャル空間で何気なく交わした会話によって悩みを抱えたママさんやパパさんが、楽な気持ちになれたり、苦労や大変さを分かち合える相手に出会えたり、毎日の自分の家事育児労働をねぎらってもらえたりすることができたら、自分を肯定できて、生きている世界の中にある優しさに気づき、人の優しさを知ったり感じることになるのではないかと思います。そのことが参加した方とそのご家族と、何よりも子どもたちの幸福感と笑顔に繋がるものと思います。

 見知らぬ誰かと気軽な会話ができる場所=自分の事を否定せずに受け入れてもらえる場所や人があると、やっぱり人は嬉しいし安心できるのだと思います。 そして誰もが「今日も一日よくやったよわたし。明日もきっと良い一日だね。」と思える毎日が送れるといいなと思います。

ことぶきイーサイト保育園園長 髙田綾先生

 

参加者Tさん

 一人が悩みを打ち明けると他の誰かしかが同じ経験があったりしてお互いがホッとする場面もありました。

 私はパソコン捜査が苦手ですが、会場図がとても素敵で入りやすい雰囲気でゲーム感覚で楽しめました。 船長の講義は本当に分かりやすく、心に響きます。 これからもお母さんやお子さん達の笑顔を増やし続ける船長さんを陰ながら応援しております。

 

参加者Iさん

 チャットのコメントを船長が読み上げて下さったとき、とても嬉しかったです。 一階の先生方お二人の子どもの人権のお話も最後まで聞くことができ、大変勉強になりました。

 そのほかにも、子育てや家庭、児童虐待防止の研究者によるメッセージビデオを配信したほか、キャンペーン協賛社のブースも立ち並び、参加者に向けて各種情報を発信しました。