障害の「引け目」脱却、変わる自分 小山のスーパーのパート従業員 失敗と奮起繰り返し成長
夜に見つめる 第4部「共に生きる」④
「いらっしゃいませ、こんばんは」
4月上旬、土曜日の午後9時過ぎ。小山市内のスーパーのレジから松島(まつしま)かおりさん(39)が客に声をかけた。ほどなく子どもがお菓子を購入すると、かがんで目線の高さを合わせてから「どうぞ」と商品を手渡した。
「接客以前に、人と話をするのなら当たり前ですよね」。相手の目を見て話す。慣れると忘れがちな、人と向き合う作法や丁寧な姿勢を大切にしたい。
松島さんには中度に近い軽度の知的障害や精神疾患がある。体調が安定してくる午後から夜を中心に、レジを担当して14年になる。
もともと人付き合いやコミュニケーションは苦手だ。アルバイトの学生らが多く働く夜勤は緊張せず、気を張らず働ける。
明るいあいさつや丁寧な接客は客からの評価も高い。「お客さまに喜んで帰ってもらいたいのです」。障害を引け目に思ってきた自分から変われていると思う。
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