誰もが「ただいま」と帰れる場所に 日光で地域食堂を運営する女性 共生社会の小さな縮図
夜に見つめる 第4部「共に生きる」⑦
5月下旬の夕方、日光市今市の一軒家に、学校終わりの中学生や近くに住む地域住民らが集まっていた。
「今日はハッシュドビーフだから玉ねぎとお肉を切って。あ、豚肉だけどね」。家主の小林芳枝(こばやしよしえ)さん(64)がおどけた。子どもたちが玉ねぎで目を痛そうにしながら楽しそうに手伝う。
小林さんは6年前から自宅で月2回、地域食堂「四つ葉のクローバー」を開いている。子どもも高齢者も障害がある人も-。地域に暮らす多世代の人が集い、夕食を一緒に囲む。
食べるころには15人ほどが集まった。「今日は寒かったね」「昨日は家でお好み焼きを作ったんだ」。他愛もない会話が弾む。特別なことはなくていい。
みんな他人だけど、誰もが「ただいま」と帰ってこられる場所。「ここはもう一つの家なんです」
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