戦争体験を語り継ぐキャンペーン「#あちこちのすずさん」に参加する地方紙の紙面展示が2日、横浜市中区のニュースパーク(日本新聞博物館)の2階ホワイエで始まった。下野新聞のほか岩手日報、神奈川新聞、新潟日報の計4紙の紙面などを紹介している。会期は3月末までの予定。
同キャンペーンの展示は3年連続3回目。昨年からキャンペーンに参画した本紙の展示は、宇都宮空襲などの体験談を掲載した6~12月の5紙面を紹介している。展示に当たり「体験者たちの貴重な声や思いを次の世代へどう伝えていくか。これからも読者と共に考え続けていきたい」とのメッセージを寄せた。
館内には、同館が所蔵する第2次世界大戦時の号外や報道写真、昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻を報じる海外メディアの紙面も並んでいる。
同館学芸員の工藤路江(くどうみちえ)さん(45)は「全国各地で戦争体験を伝える地方紙の取り組みがある。戦争を身近なものとして考える機会になってほしい」と話した。
午前10時~午後5時。月曜休館。一般400円、大学生300円、高校生200円、中学生以下無料。