年明けに出回るニラが太くて甘い一番刈りといわれる
年明けに出回るニラが太くて甘い一番刈りといわれる

3年で規模拡大し、軌道に乗る

 独特の香りとシャキシャキした食感が人気のニラ。疲労回復や血行促進、免疫力向上に効果があるといわれている、寒い時期にピッタリの食材です。イチゴが有名な本県ですが、ニラも生産量・作付面積ともに全国1、2位を争う一大産地。県内では鹿沼などが有名なほか、近年、那須烏山市と那珂川町を管轄するJAなす南でも、生産者が増加し世代の若返りが進んでいます。

堀江 享さん
堀江 享さん

 今回紹介する堀江享さんもその一人。以前は県内食品加工会社に勤めていましたが、3年前に母が体調を崩したのを機に、実家に戻り就農しました。もともと水稲やナスを栽培する兼業農家でしたが、母の意向でニラ栽培を始めたところでした。現在は35㌃まで規模を拡大し、パート職員を含めた6人体制で、県で育成された品種「ゆめみどり」と「タフボーイ」を栽培しています。

感謝の気持ちで美味しいニラ栽培

 ニラは1度の定植で2年間、合計8〜10回収穫できる多年草作物。そのため、最初の土づくりと丈が伸びるまでの除草が、その後の生育と作業を大きく左右します。堀江さん宅では水稲栽培も行っているので、作業が重なるこの時期は特に大変だといいます。

 なかでも最も大変なのが収穫・調製作業。「ニラは傷みやすく鮮度が重要なので精神的に気を使います」といいます。

ニラは傷みやすいので毎朝丁寧に手作業で収穫
ニラは傷みやすいので毎朝丁寧に手作業で収穫

 この時期に出回るニラは「一番刈り」と呼ばれ、冬の間に蓄えた栄養を最初に刈り取ったもののことで、軸が太く葉も肉厚で幅広、甘くて美味しいのが特徴。堀江さんは「ニラ本来の美味しさが味わえる、おひたしがおすすめです」と教えてくれました。

 「まだまだ試行錯誤の毎日ですが、美味しいニラを安定出荷していきたい」と当面の目標を語り、「ニラは頑張った分が報われる作物」と、3年目にして経営的にも軌道に乗り始め、手応えを感じているといいます。「JAや部会の方にもいろいろお世話になりました。今後は、新規就農者への支援など、恩返しもしていきたい」と抱負を語ってくれました。

 お問い合わせはJAなす南営農部☎0287・96・6170。