甘くてみずみずしい「とちあいか」
甘くてみずみずしい「とちあいか」

県、市の支援受け 未経験から就農

 生産量57年連続日本一のイチゴ王国、栃木県。JAかみつが管内の鹿沼市と日光市、栃木市の西方地域は、昼夜の寒暖差が大きく、イチゴ栽培に適していることから、生産されたイチゴは市場でも高く評価されています。

畠山 瞬さん
畠山 瞬さん

 今回紹介する畠山瞬さんは、JAかみつがいちご部会に所属する就農8年目のイチゴ農家。生まれも育ちも神奈川県で、農業経験はありませんでしたが、栃木県農業大学校の「とちぎ農業未来塾」を1年間受講。その後、鹿沼市が実施する農家研修で2年間、イチゴ栽培を学びました。そして、鹿沼市で長ネギやナス栽培を行っていた父方の実家に入り、新規でイチゴ栽培をスタートしました。現在、畠山さん宅では、約22㌃のほ場に8棟のハウスを建て、県オリジナル品種の「とちあいか」を栽培。収穫・出荷の最盛期を迎えている現在は、パート従業員2人を含む3人体制で、連日朝早くから収穫作業に追われています。

有機肥料を使用 土壌pHチェック

 畠山さんのイチゴ栽培のこだわりは、土づくりです。「土耕栽培では、土の状態が風味と甘味を左右する」という畠山さん。今は亡き父の肥料づくりを参考に、化学肥料には頼らず、堆肥や有機肥料を使用。土壌のpHや養分バランスも細かくチェックしています。

 温度管理と水質にも気を配ります。昨年、すべてのハウスに暖房設備を導入し、温度管理をしやすくしました。また、鉄分が多く、液肥を送る管が詰まってしまっていた井戸水も、別の井戸に切り替え、水質を改善。病害虫の予防と猛暑への対応も欠かせません。

一番おいしい状態を見極め丁寧に収穫
一番おいしい状態を見極め丁寧に収穫

 昨年はけがで2カ月ほど現場を離れざるを得ない時期もありましたが、「パート従業員や親戚のサポートもあり、今シーズンもおいしいイチゴを無事出荷することができました」と語る畠山さん。今後は、栽培規模の拡大やパート職員の待遇向上なども図っていく考えです。

 畠山さんが栽培した「とちあいか」は、JAかみつが経由で、宇都宮をはじめ東京の大田市場や管内の直売所に出荷されます。今年は、鹿沼市が「いちご市」を掲げて10年目。JAかみつがでも、イチゴ関連イベントなどで、おいしいイチゴをアピールしています。まだまだ旬のイチゴ、ぜひ味わってみてください。

 お問い合わせはJAかみつが くらしの活動課☎0289・65・1012。