安倍晋三(あべしんぞう)元首相の国葬について下野新聞社は、賛否を尋ねるウェブアンケートを実施した。国葬に「反対・どちらかと言えば反対」と答えた人は8割近くに上った。「賛成・どちらかと言えば賛成」と回答したのは2割だった。反対派からは、総額16億6千万円程度とされる国葬の概算費用や首相時代の疑惑への批判が相次いだ。賛成派からは安倍政権の実績を評価する意見があった。

 ウェブアンケートは7〜9日、「あなた発 とちぎ特命取材班」の無料通信アプリ「LINE」(ライン)のほか、ツイッターなどで実施。2853人から回答が集まった。年代別では50代が最も多く、40代、60代と続いた。

 「反対」は最多の7割で、「どちらかと言えば反対」が約7%。一方、「賛成」は2割弱で、「どちらかと言えば賛成」は5%だった。「どちらとも言えない」との回答も2%弱あった。年代が高いほど「反対」とする比率が高くなった。

 安倍政権への評価については「評価・どちらかと言えば評価」が3割だったのに対し、「評価しない・どちらかと言えば評価しない」は6割に上った。「どちらとも言えない・分からない」は1割だった。回答者の中には安倍政権を評価しつつも、国葬に反対した人も一定数いた。

 今回のアンケートは国葬に関する賛否の考えや多様な意見を聞き取ることを目的に行っており、世論調査とは異なる。