第75回秋季県高校野球大会(下野新聞社など後援)第5日は17日、鹿沼市のヤオハンいちごパーク野球場ほかで2回戦8試合を行い、石橋、鹿沼商工、茂木、青藍泰斗などが3回戦へと駒を進めた。
石橋は3-1で迎えた七回、稲葉玄(いなばはるか)の走者一掃の三塁打などで一挙7得点し、烏山を10-2の七回コールドで退けた。鹿沼商工は先発菊地惇斗(きくちじゅんと)、2番手の広瀬明義(ひろせあきよし)の完封リレーで、前回覇者のシード白鴎大足利に3-0で勝利した。
茂木は前回4強の高根沢に8-6で競り勝った。シードの青藍泰斗は壬生・益子芳星・栃木翔南の連合チームに12-2で圧勝した。
■1年生、投打で躍動
烏山を10-2と圧倒し、1回戦に続いてコールド勝ちを収めた石橋。三回から登板した1年生の右腕入江祥太(いりえしょうた)が投打で躍動した。
「試合中にコントロールなどをうまく調整できた」と入江。三回に1点を失うが、その後の3回を三者凡退に抑えるなど、テンポよく投げて試合をつくった。打っても3安打3打点。「初戦の反省を生かしてフォームを修正したのが良かった」と充実感をにじませた。
大活躍にも入江は「このレベルでは強いチームに通用しない」と引き締める。3回戦に向けて「試合の立ち上がりを改善し、強い相手にもチャレンジ精神で挑んでいきたい」と意気込んだ。
■攻撃に練習の成果
鹿沼は14安打12得点と打線が大暴れ。真岡工を圧倒した。篠原誠(しのはらまこと)監督は「初戦からとても良い雰囲気で戦えている」と満足げな表情を浮かべた。
交流戦1回戦敗退の悔しさから「意識を変えた」と篠原監督。高く入った球を簡単に打ち上げない「低い野球」をテーマに練習を重ねてきた。試合ではその成果が表れ猪瀬寛太(いのせかんた)の3点適時三塁打などで二回までに7得点。その後も攻撃の手を緩めず5点を追加した。
好調な勝ち上がりに、信末祥弥(のぶすえしょうや)主将は「一人一人が自立し、チームとしてうまく機能できている」と勝因を挙げ、次戦に向けて「絶対に勝つ」と言い切った。