天狗王国まつりのポスター

 【大田原】「天狗(てんぐ)王国まつりAutumn」が25日、佐良土の県なかがわ水遊園で開かれる。県内最大のよさこいの祭典「下野YOSAKOI与一まつり」が4年ぶりに復活。地元の食を提供する「まるごとマルシェ大田原」、芝生の上でコーヒーを楽しむイベント「大田原コーヒーピクニック」などが行われる。

 湯津上商工会などで組織する実行委員会が新型コロナウイルス感染防止策を徹底した上で主催する。

 下野YOSAKOI与一まつりには県内9チームと関東・東北地方の20チームが参加する。鹿沼市を拠点に6歳~60代の約60人で活動するよさこいチーム「勢や」は特別練習を行い、追い込みをかけている。副代表の黒崎直之(くろさきなおゆき)さん(35)は「県のよさこいのシンボル的イベント。どのチームも4年ぶりの開催に強い思いを持っていて、過去一番のレベルの高さになる」と話す。

 会場にはラーメン店やカフェ、キッチンカーなど約50店が出店。栃木、茨城、福島3県の2市6町による「八溝山周辺地域定住自立圏」の名所などをPRするコーナーも設ける。

 黒羽高黒羽太鼓部や同校OB棚瀬敬太(たなせけいた)さんの三味線、地元アーティストの音楽ライブも行われ、午後7時から花火約4千発が打ち上がる。実行委員長で湯津上商工会の越沼哲士(こしぬまてつお)会長(59)は「ウィズコロナの中、多くの人が協力してくれた。地域から元気を届けたい」と話している。

 メインステージの無料観客席は1200席で、アルコールや食事は禁止。有料の特別席でのみ飲食を可能とする。午前9時半~午後8時。水遊園の営業時間も午後8時まで延長され、普段は見ることのできない夜の魚たちを観察できる。(問)同商工会0287・98・2527。