在宅医療を紹介した寸劇

 那須塩原市は21日、認知症の人や家族を支援する「チームオレンジなすしおばら」を立ち上げ、記念イベントを市まちなか交流センター(くるる)で行った。

 市民の認知症への理解を深めることや、認知症の人の居場所をつくることが目的。くるる内の「笑温(えぬ)カフェ」と、市健康長寿センター内の「オレンジドアにしなす」の市内2カ所の認知症カフェを拠点に、市社会福祉協議会や市内の地域包括支援センターなどが協力を強め、認知症の人や家族の支援充実を図る。

 イベントには関係者を含め、市内外から約80人が参加。渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長が冒頭に「認知症の人が安心して暮らせる街をみんなでつくろう」とあいさつした。

 その後、在宅医療や介護の推進に取り組む市内の医師や看護師らで構成する「劇団★ざいたっく」が寸劇を行い、診療やリハビリなど、自宅で受けられる医療サービスを紹介した。認知症カフェの説明も行われた。

 市高齢福祉課の大木聡(おおきさとし)課長補佐(49)は「認知症は身近なもの。これを市が認知症の人に優しい街になるきっかけにしたい」と話した。