栃木県壬生町は29日、いちご一会とちぎ国体のスポーツクライミング競技会場となる同町壬生甲の町総合運動場特設会場で、送電用の銅線ケーブル約50メートル(時価7万5千円相当)が盗まれたと発表した。栃木署は換金目的による窃盗とみて捜査している。設備は既に復旧し、10月2日から開催する競技会に影響はない。
町によると、ケーブルはボルダリング競技会場の照明や空調などへの送電用。屋外のブレーカーと、地上約6メートルの高さにある競技関連設備をつないでいた。
27日午前10時半ごろ、町職員が見回り中、照明が点灯しないことに気付き発覚した。最後に見回りをしたのは12日で、その間に盗まれたとみられる。復旧のため約30万円かかったという。
町は夜間の警備を強化している。町国体推進室の増田茂(ましだしげる)室長(52)は「開催に向けて準備してきたので、非常に残念。全国の皆さんをお迎えできるよう、万全を期したい」と話した。