とにかくボリューム満点で、寿司桶(すしおけ)から新鮮なネタがこぼれ落ちそうな具合。ランチタイム限定の「ランチちらし」(1100円)。海老にイクラ、赤身、カンパチ、タコ、イカ、玉子(たまご)、かんぴょうなどがあふれ、酢飯も大盛りだ。
店主河又憲男(かわまたのりお)さん(75)は茂木町出身で、店名の「那珂川寿司」は八溝山系を流れる清流・那珂川から命名した。高校卒業後、東京・深川で修業し、1971年に創業して51年目を迎えた。河又さんの人柄にひかれ常連客も多く、現在は二男の義彦(よしひこ)さん(46)と付け場に立つ。
「お客さんのありがとう、おいしかったの言葉が何より。注文や予算に合わせ、夜は揚げ物などにも対応しています」と河又さん親子。
ランチは鉄火丼やにぎり、まぐろぶつヅケ丼と、どれもみそ汁やサラダなどが付いて1100円。寿司好きの大食漢も納得できる食べ応えとおいしさだ。そのほか、必ず一日1本は注文があるという、左党に人気の隠れメニュー「とびきり辛いわさび巻」(500円)も食べる価値あり。
「寿司屋というと敷居が高いと思われがちですが、気軽にのれんをくぐってほしいです」と憲男さん。いちげんの客でもカウンターに座れば、店主の笑顔で常連のような気分になれる店だ。
▼メモ 上三川町上三川4972。午前11時半~午後1時半(ランチタイム)、午後5~10時。木曜定休。(問)0285・56・3678。