麺類の生地であんこを包み込んだ「うどんゆでまん」「そばゆら」。小山市神鳥谷(ひととのや)の住宅街の一角にある菓子製造販売「榊(さかき)屋」の工場で直売している。
いずれも直売価格130円。うどんゆでまんは、市産ハトムギを練り込んだうどん生地でこしあんを包んだ一品。うどん特有の艶やかさと歯応えが癖になる。そばゆらは、そば生地で粒あんを包んでおり、控えめな甘さ。そばの風味と粒あんの相性が抜群だ。
小林文雄(こばやしふみお)社長(87)は「縁日グルメ界のエジソン」と呼ばれ、1960年代に小山ゆうえんち(2005年閉園)の売店で屋台定番の「チョコバナナ」を発案したことで知られる。70年ごろに和菓子の製造販売を始め、2011年に榊屋を設立した。工場の場所は約50年間、変わらない。
菓子作りには、塩谷町の名水・尚仁沢湧水を使っている。艶やかさを出すため、独自の製造技術を取り入れている。小林社長は「生地の製造方法は企業秘密」と話す。
品質保持のため作ってすぐに冷凍しており、商品は冷凍状態で販売している。店のホームページでは、2商品とも1個216円(送料別)で購入できる。
▼メモ 小山市神鳥谷878の3。午前8時~午後5時。土日祝日定休。予約可能。(問)0285・25・0505。