唾液で生活習慣病リスクなどを測定する検査キットを開発した筒井社長=宇都宮市

 医療用検査キット製造販売などを手がけるベンチャー企業のロミクス(東京都渋谷区、筒井久美子(つついくみこ)社長)は、生活習慣病にかかるリスクを調べる検査体制を拡充し、小山市立木の解析拠点に機器を増設する。月に最大200件を検査できる体制を構築し、県内の医療機関での販路拡大を進める方針。将来的には同市内に本社を移転する予定だ。

 同社は、医療機関向けに生活習慣病の検査キット「DRIC medeical(ドリック メディカル)」を販売している。唾液中のタンパク質と種類を解析し、がんや糖尿病、認知症など5項目について罹患(りかん)するリスクを検査し、10段階で判定する。症状が現れる前から生活習慣を見直すために役立ててもらう狙い。