太平洋戦争末期の沖縄県警察部長荒井退造(あらいたいぞう)(宇都宮市出身)らの姿を描いた映画「島守の塔」の県内での公開が20日で終了する。興行通信社の「ミニシアターランキング」で、上位5位以内を9週連続で維持するなど好評を博し、約2カ月半にわたるロングラン上映となっている。
島守の塔は8月5日から県内の映画館4館で公開が始まった。現在は宇都宮市インターパーク6丁目のMOVIX宇都宮で上映が続いている。
命の尊さを主たるテーマに、荒井とタッグを組んで戦時行政を率いた島田叡(しまだあきら)沖縄県知事、2人の下で住民の避難誘導などに尽力した沖縄県職員らの姿を描いた。
荒井役を俳優村上淳(むらかみじゅん)さん、島田役を萩原聖人(はぎわらまさと)さん、島田に仕える県職員役を吉岡里帆(よしおかりほ)さんが演じている。県内各地の歴史的建造物や特徴ある景観がロケに使用され、作品中に登場する。
MOVIX宇都宮での上映は、19、20両日ともに午前11時5分から。