言葉が滑らかに出てこない吃音(きつおん)への理解促進を図ろうと、当事者の若者が店員として接客する1日限定のイベント「注文に時間がかかるカフェ」が17日、宇都宮市中戸祭1丁目の本屋「書肆(しょし)ひるね」で開かれる。2023年1月に続き2回目で、県内在住の大学生ら2人が接客に挑む。
カフェは、自身も吃音に悩んだ経験がある東京都在住の奥村安莉沙(おくむらありさ)さんが全国で展開している。本県初開催だった前回は89人が来店。吃音がある子どもも訪れ「同じ悩みがある人と関わり勇気をもらえた」などの反応があったという。
スタッフとして初参加する県内在住、大学2年小林愛実(こばやしあみ)さん(22)は「接客に憧れるが、周囲に迷惑をかけるのではないかと諦めていた。(当事者と)互いの意見や付き合い方に触れて今後に生かしたい」と意気込む。茨城県在住の社会人1人も接客を担う。
午後1~5時。予約を除いた当日枠は午後1時~同50分と午後2時~同50分で、それぞれ先着10人。各時間帯の開始10分前から整理券を配布する。
(問)奥村さんのメールアドレスkitsuoncafe2021@gmail.com