感謝状を贈られた稲葉さん(左から2人目)と相田さん(同3人目)=15日午後、宇都宮中央署

 【宇都宮】特殊詐欺被害を未然に防止したとして、宇都宮中央署は15日、足利銀行本店営業部次長の稲葉展洋(いなばのぶひろ)さん(57)と同パートの相田明美(あいだあけみ)さん(62)に感謝状を贈った。

 2人は9月18日昼ごろ、来店した40代女性が「400万円を振り込みたい」と申し出たことから使い道を尋ねた。女性が「警察官から連絡があり、犯罪の容疑がかけられるかもしれないと言われた」と話したため詐欺を疑い、振り込みをやめさせて被害を防いだ。

 稲葉さんは6月にも詐欺被害を防止しており、年に2回防いだため、県警の「声掛けマイスター」を委嘱された。同署管内では10人目。

 相田さんは「お客様の預金を守れたことをうれしく思う」、稲葉さんは「今までと同様に詐欺被害が発生しないよう周りに声掛けしていきたい」と話した。