那珂川町矢又と茨城県常陸大宮市の県境に位置する鷲子山上(とりのこさんしょう)神社で16日夜、約1200年続くとされる無病息災を願う伝統行事「夜祭り」が行われた。

 暗闇の中、長倉樹(ながくらたてる)宮司(75)らがちょうちんの明かりで足元を照らしながら境内を移動し、3カ所で神事を執り行った。

 新型コロナウイルス禍で縮小していた直会を従来通りに戻して実施し、長倉宮司は「滞りなくできた。これで良い年を迎えるための準備が進められる」と明るい表情だった。