任期満了に伴う宇都宮市長選は17日、投開票が行われ、無所属現職の佐藤栄一(さとうえいいち)氏(63)=自民、公明推薦=が当選した。投票率は38.31%だった。

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 宇都宮市不動前1丁目、無所属現職の佐藤栄一氏の選挙事務所。午後7時過ぎ、テレビで「当選確実」の一報が流れると、大歓声が沸き起こった。

 満場の拍手に迎えられた佐藤氏は支持者に胴上げされた後、「不正なくまっとうに選挙ができた。今を生きる方々、そして次の世代のためにも全ての公約を前進させていく」と力を込めた。

6選を確実にし、万歳する佐藤栄一氏(中央)=17日午後7時15分、宇都宮市不動前1丁目、河野光吉撮影
6選を確実にし、万歳する佐藤栄一氏(中央)=17日午後7時15分、宇都宮市不動前1丁目、河野光吉撮影

毛塚氏「4年後に向けてまた歩んでいきたい」

落選が確実となり敗戦の弁を述べる毛塚幹人氏=17日午後7時15分、宇都宮市山本1丁目、広瀬華撮影
落選が確実となり敗戦の弁を述べる毛塚幹人氏=17日午後7時15分、宇都宮市山本1丁目、広瀬華撮影

 北関東最大の50万人都市に30代の新リーダーは誕生しなかった。多選が生む弊害を指摘し、20年ぶりの市政刷新と世代交代を訴えた無所属新人の毛塚幹人(けづかみきと)氏(33)。「現職当選確実」の一報は午後7時過ぎ、宇都宮市山本1丁目の選挙事務所に伝わり、まだ支持者が集まる前で空席が目立つ室内は静寂に包まれた。