6選が確実となり支持者に胴上げされる佐藤栄一氏=17日午後7時10分、宇都宮市不動前1丁目

 任期満了に伴う知事選と宇都宮市長選は17日投開票が行われ、4人が争った市長選では無所属現職佐藤栄一(さとうえいいち)氏(63)=自民、公明推薦=が8万5860票を獲得し、市政史上初の6選を果たした。現職と新人の一騎打ちとなった知事選は無所属現職福田富一(ふくだとみかず)氏(71)=自民、公明推薦=が41万3985票を得て6選を果たし、県政史上最多の期数を更新した。多選の是非が争点の一つとなったダブル選は過去5回と同様、両氏が制した。当選6回は現職の知事、県庁所在地市長として共に全国最多。同じ知事と県庁所在地市長が6期にわたり行政を担うのは全国でも異例となる。投票率は市長選38・31%、知事選32・05%で、いずれも過去2番目に低い数字を記録した。

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 現職と新人3人の争いとなった宇都宮市長選は、現職の佐藤氏が組織力に裏打ちされた盤石な選挙戦を展開し、次点となった新人の元茨城県つくば市副市長の毛塚幹人(けづかみきと)氏(33)に約2万7千票の大差をつけ、6選を果たした。